とうがらし

とうがらしとは

とうがらしはメキシコ原産の茄子科とうがらし属の植物。

新大陸を発見したコロンブスによって15世紀ごろヨーロッパに運び込まれたものが、広く世界に広まりました。

各地で栽培されているぶどうは、アジア西部原生の欧州種と、北米原生の米州種の2種が主流です。

日本に入ってきたのものは2つ考えられ、東南アジアからのものと、朝鮮半島からのものが別の時期に、違う品種が伝来したようです。これは今で言う『辛味種』と『甘味種』でこの後からも、様々な唐辛子の仲間に分かれて行きます。

辛味種の甘味種

とうがらしはどこの国の土壌や風土にもよく順応するため、世界中で栽培されています。

また、自然交雑が盛んに行われているため、現在わかっている種類だけでも数百~数千種類ほど存在しています。

その中で大きく分けると、辛みの強い『辛み種』と、そうではない『甘み種』の2種類に分けることができます。辛味種には鷹の爪や八房があり、主に調味料などとして使われ、甘味種にはピーマンやししとうなどがあり、野菜としてそのまま使われることが多いようです。

とうがらしの効果

とうがらしの辛み成分は、カプサイシンによるもので、種子や果皮に多く含まれています。

カプサイシンは一般的に以下の様な食効果があると言われています。

  • 胃や腸を刺激して、食欲を増進し、消化吸収を助ける。
  • 体温を上昇させ、発汗作用や脂肪の燃焼効果。
  • 免疫力が上がり、抗ガン効果。
  • その他、血流が良くなり、しもやけや冷え性、肩こりなど。
  • その他の成分として、鞘の部分には、ビタミンB1・B2・カロチンなどを多く含んでいます。

カプサイシンについて

とうがらしに含まれる辛み成分は『カプサイシン』というアルカロイドの一種で、カビどめの効果があるといわれています。

ちなみに、とうがらしはラテン語でカプセルの意味の『カプシカム』といい、とうがらしの房の内側が空洞であることから、この名前がついたとされています。

選び方のポイント

色が鮮やかで照りのあるものを選ぶようにしましょう。

又、乾燥を購入するときは、形状が比較的揃っていて、表面にシミなどのないものを選ぶようにしましょう。乾燥のものは、風通しの良い暗い場所で保管するようにしましょう。

唐辛子の代表的な品種

もっとも代表的なものは鷹の爪ですが、その他に八房・栃木三鷹などの品種があり、葉とうがらし用の品種として伏見辛があります。

葉とうがらしとは

葉とうがらしとは、夏から秋口にかけての収穫時期に、小さい唐辛子の鞘をつけたまま、葉ごと出荷します。

とうがらしの葉は鞘ほどではありませんが若干辛く、佃煮にしたり、油で炒めたり、ご飯に混ぜたりすると、おいしくいただけます。(八房や伏見辛と言う品種は、葉とうがらしとしてよく出荷されます。)

栄養価が高く、ダイエットなどに効果のあるとされている唐辛子をたくさん食べるのには限界がありますが、葉とうがらしとして調理すれば、意外と多くの葉唐辛子を食すことができます。

また、とうがらしの葉の部分には、鞘の部分に含まれていない、ビタミンCやミネラル分(鉄・カリウム・カルシウム)が多く含まれています。

葉とうがらしの佃煮

購入してきた葉とうがらしから葉と鞘の部分を手で摘み、鍋で茹でた後に、水でさらします。

水でさらしたものを、よく絞り、細かく刻みます。

フライパンや鍋にごま油を入れて、細かく刻んだものに、砂糖・酒・味噌をお好みで入れて、かき回しながら炒めれば、葉とうがらしの佃煮の完成。

栽培の注意点

最近、ししとうやピーマンの苗を良く売っています。家庭菜園でそれらのものを育てて、収穫して食べたら非常に辛くて食べられなかった、という方も多いのではないでしょうか?

ししとうやピーマンはとうがらしと同じ属性で、近くからとうがらしの花粉が飛んできて、受粉してしまった為に、そのようなことが起こります。

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