ブロッコリー

ブロッコリーの歴史

原産地はヨーロッパの北海、地中海付近で、すでに栽培されていたケールの花や蕾を食用にしたのがブロッコリーの始まりのようです。(ちなみに、キャベツやブロッコリー、カリフラワー、コールラビなどはケールを先祖とするアブラナ科の野菜です。)

日本には明治の初期にカリフラワーなどとともに渡来しました。当時は余り栽培されなかったようですが、近年になり、栄養価が高く、色味も綺麗なので注目され、需要も増え、現在は家庭菜園などでも栽培されるようになりました。

ブロッコリーの名称

ブロッコリーとはイタリア語で『枝』を意味します。(日本ではミドリハナヤサイなどと呼ばれます。)又、茎がアスパラのように柔らかいのでフランスでは『アスパラキャベツ』、イギリスでは『イタリアンアスパラガス』などと呼ばれ、煮込みや肉料理などに良く使われます。

ブロッコリーの種類

現在市場で流通している品種は生育時期により極早生種から晩生種までに分類できます。また、頭頂部分の花蕾を主に収穫する品種と、花蕾が横から分岐するものを収穫する品種、その中間の品種とがあります。

日本で流通しているほとんどの物が緑色ですが、外国では黄緑色・白・紫の物も存在します。

ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトというものがありますが、これはブロッコリーの新芽のことです。

ブロッコリー自体には、抗酸化力や解毒力を高めるとされているファイトケミカル『スルフォラファン』が含まれていますが、ブロッコリースプラウトにはこの30~40倍以上スルフォラファンが含まれているらしく、現在注目が集まっている商材です。

ブロッコリーの効果と成分

ビタミンA、C、ミネラル、食物繊維などのさまざまな栄養価を豊富に含んでいます。特に茎の部分には花蕾の部分より多くのビタミンAやCが含まれています。

食効としては、インスリンの分泌を高めるとされているクロムが含まれていて、糖尿病予防に効果があるとされています。その他に、上記したスルフォラファンが身体の抗酸化力を高め、ガンの予防効果や、風邪の予防効果があると一般的に言われています。

出回り時期

出荷のピークは11月~3月頃。国内生産の少ない夏場にはアメリカ・中国などの輸入が出回る。

国産と輸入

ブロッコリーは花蕾部分がすぐ開いてしまい、食用部分が変色してしまった為、国内産の出回り率が今までは非常に多かったのですが、輸送技術や保存技術が確立された昨今はアメリカ産や中国産の輸入率がかなり増加しました。

ブロッコリーの保存方法

ブロッコリーは時間がたつと花蕾が開花して味が変わってしまい、劣化も早いので、購入してすぐに食べる様にしましょう。又、冷蔵庫などで保存する場合は、硬めに茹でて保存をするか、生であれば、ポリ袋などに入れて茎の部分を下方に向けて保存しましょう。

選び方のポイント

花蕾部分が大きく密集していて、触ると固く締まっているものが鮮度の良いものとされています。

花蕾部分は時間が経過すると、花が開いてくるのでそのようなものは避けましょう。その他に切り口が茶色っぽく変色していないもので、軸に空洞のないものを選ぶようにしましょう。

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