冬きゃべつとは
キャベツはアブラナ科の植物で作付面積、出荷量ともに大根に次いで全国第二位の最も一般的な野菜のひとつです。
八百屋さんの店先でもその使いやすさと手ごろな値段で一年を通して売られています。(キャベツには春まき、夏まき、冬まきなどがあります。)
その中でも晩秋から初春にかけて収穫される冬キャベツは、水分が少ないので煮込み料理やロールキャベツ、炒め物に向いています
購入する時注意すること
- 良いキャベツを選ぶポイントは色々ありますが、みずみずしく見た目にも鮮度が良い様なものを選ぶようにしましょう。
- 外側の葉が瑞々しく青みが濃いもの。
- 表面をこすると『キュッ』と音がするようなもので、切り口が変色していないもの。
- 球の巻きが堅く締まっていて、大きさのわりにずっしりと重いもの。
- また、外葉が白っぽいものは、葉が虫食いや、痛んでいたものを剥いたものだと考えられるので、なるべく避けましょう。
栽培品種
大型野菜の栽培は生産者への負担が大きい
冬の時期に限らず一年を通してキャベツ栽培をされている宮澤さん。
今は大体8月に種まきを行った冬王や、冬するがなどの品種がちょうど収穫時期。
その他に春から夏にかけては、2月に種まきを行って5月下旬から収穫する、早若夏や新若夏を栽培。葉の柔らかい、いわゆる春系の品種。
月まきの秋キャベツ金秋や静浜などの品種を春夏秋冬場所を変えながら順番に栽培しているそうです。
写真は、収穫時期を向えた冬キャベツの畑。収穫作業はすべて一個一個手作業で行ないますのでかなりの重労働です。
収穫時期
苗の植え付け
冬キャベツはだいたい8月頃に種をまき、それから一ヶ月位の間、苗を育てます。
その後苗の植付けは9月頃に行います。
植え付けより2ヶ月
植付けより2ヶ月。
まだキャベツらしい結球が見られません。
植え付け3ヶ月
右上の状態よりさらに1ヶ月経過。この頃になると随分キャベツらしくなってきます。
収穫直後
苗の植付けより4ヶ月。冬の時期のキャベツは種まきより100日~120日位の日数が収穫までにかかるようです。
キャベツが丸い理由
キャベツの花は茎の先、つまりキャベツの中心にあります。
植物は花を咲かせることによって子孫を残して行きます。
キャベツはその大切な花を守るために結球していく性質を持っています。中でもその性質が強いものを時間をかけて選別、栽培して行った結果、今日の丸く葉の被ったキャベツになったそうです。
また、中心部分が大きく葉茎を押し上げて頭先が突起してくることを『トウが立つ』といいますが、『トウの立った』キャベツは栄養分を花にとられて、味が落ちてきます。
収穫風景
種蒔き作業より約3ヶ月後には収穫できる大きさになります。その後、その日に出荷する分だけ収穫を行い、摘み取ったその日に出荷されていきます。
選別作業
直径が20cmくらいに育ったものを畑の中から選別します。
刈取り作業
ちょうど根元の部位分から包丁を使ってきれいに刈り取ります。
コンテナ詰め
市場出荷用のコンテナに入れます。(この場合は10個入れます。)
市場へ出荷
畑で取れたばかりのキャベツは見た目にも新鮮です。
その他栽培中の野菜
大根(春・夏)
春先出荷用に栽培中。
だいこん自体と、その葉もおいしく食べられます。
春キャベツ
春キャベツの畑。
ほぼ一年中キャベツの栽培はされているそうです。写真の春キャベツはそろそろ収穫することができます。
出荷カレンダー
※ 出荷時期はあくまでも目安です。