ブドウ

ぶどうの歴史

ぶどうの原産地は、アジア東部・西部・北米であったとされています。

ちなみに日本の山などに自生している葡萄植物、エビヅル、ヤマブドウ、などアジア東部原生種は、栽培果樹として改良されたものではなく、現在の栽培されている品種とは関係が無いもののようです。

各地で栽培されているぶどうは、アジア西部原生の欧州種と、北米原生の米州種の2種が主流です。

日本で古くから栽培されている甲州ぶどうはもともと欧州種で中国から渡来したものです。日本で栽培されはじめたのは鎌倉時代1192年初期と言われています。

ぶどうの栄養価

ぶどう には、ポリフェノール・有機酸・ペクチンなど、体の健康を助ける栄養素が豊富に含まれています。

ポリフェノールは、活性酸素から体を守る働きがあり、体内でコレステロールなどが酸化するのを防ぎ、発がんを予防する効果があるとされています。

有機酸については、腸内などの善玉菌を助け悪玉菌を抑制させ、腸内にある細菌のバランスを良い状態に保持させる効果があります。

ペクチンは、ガンの転移抑制・殺菌効果・整腸作用・血液の凝固調節などの効果があるとされています。

ぶどうの選び方

それは 、高冷地から出荷された物は糖度が十分にのる前に着色が先行します。それに比べて、低地から出荷される物は気温が高かい分、糖度が上がりながら着色している等の違いがあるからだそうです。

甲斐路については、早生系と晩生系の二種類があります。早生甲斐路は着色が赤黒い。晩生の本甲斐路は着色は薄いが、糖度も高く食味は良いようです。

甲州ぶどうでは、醸造用(ワイン向け)と生食用があり、醸造用のものは酸味が強く、好き好きがありますが、生食用は糖度も高く食感も非常に良いようです。

ぶどうジャムの作り方

調理手順は以下の通り

  • ぶどうの房から顆粒を取り、きれいに洗ってから水分を切ります。
  • 顆粒から種を取り出します。
  • 鍋に水と砂糖を入れ、ヘラなどを使ってかき混ぜながら煮詰めます。
  • 沸騰したら、顆粒を入れて焦がさないようにかき混ぜて、固まるまで煮詰めます。
  • 火を止めて冷ましてから、空き瓶などに詰め、冷蔵庫に保存すれば出来上がりです。

ぶどうの種類

巨峰(キョホウ)
交配品種
欧米雑種 石原早生×センテニアル
成熟時期
8月上旬~9月中旬
特徴
果粒は大粒で色は黒紫で食味は果汁も多く甘味も濃厚
栽培面積
デラウェアーを抜き現在no.1
主要産地
長野・山梨
デラウエア
交配品種
欧米雑種
成熟時期
4月下旬~8月下旬
特徴
果粒は小粒で紫赤色で、食味は甘味と酸味のバランスが良い
生産量は多いが、やや減少ぎみ
主要産地
山梨・山形
甲斐路(カイジ)
交配品種
欧州種
成熟時期
9月上旬~10月中旬
特徴
果粒は大粒の卵型で色は赤橙色
皮ごと食べられ、甘味はあるが香りは薄い
傷み難く脱粒しにくいのが特徴
主要産地
山梨
ピオーネ
交配品種
欧州種
成熟時期
8月上旬~9月中旬
特徴
果粒は大粒で楕円形 色は黒紫
甘味が濃く香りも良好
生産量はやや増加
主要産地
山梨・岡山
藤稔(フジミノリ)
交配品種
欧米雑種 欧米雑種 ピオーネ×井川682
成熟時期
8月上旬~9月上旬頃
特徴
果粒はピンポン玉位 色は黒紫
ボリューム感があり人気度も高い
生産量も増加傾向
主要産地
山梨・岡山
ナイヤガラ
交配品種
欧米種
成熟時期
9月上旬~10月上旬頃
特徴
果粒が黄緑色でマスカットに似ている
強い香りのあるのが特徴
生産量は減少傾向
主要産地
長野・山形 (高冷地)
アレキサンドリアオブマスカット
交配品種
欧州種
成熟時期
7月上旬~9月上旬頃
特徴
果粒が黄緑色でツヤがある
国内ではハウス栽培(ガラス)
生産量自体は少ない
主要産地
岡山
ロザリオビアンコ
交配品種
欧州種
成熟時期
8月下旬~9月下旬
特徴
果粒が大粒で楕円形の黄緑色
色は違うが甲斐路に似ている
生産量は増加傾向
栽培面積
デラウェアーを抜き現在no.1
主要産地
長野・山梨
甲州(コウシュウ)
交配品種
欧州種 東洋系
成熟時期
9月中旬~10月中旬
特徴
果粒は淡赤色
生食用と醸造向け用がある
生産量はやや減少
主要産地
山梨
レッドグローブ
交配品種
欧米雑種
国内流通
11月~5月頃
特徴
果粒は赤紫色
甘味と酸味のバランスがよく皮ごと食べられる
主要産地
アメリカ・チリなど
ネオマスカット
交配品種
欧州種
成熟時期
9月上旬~10月上旬
特徴
果粒は淡黄緑色
完熟すると濃黄色になり、香りと甘味が増す
生産量はやや減少
主要産地
山梨・岡山
ベリーA
交配品種
欧州種
成熟時期
9月中旬~10月中旬
特徴
果粒は黒色で円形
醸造用で赤ワインの原料となる
生産量はやや減少
主要産地
山梨・岡山・福岡

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