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■「1997.10.11」だいすき!文化祭

[No.0000000006]馬渕

・きらめき中央高校の正門前

【望】(もう、高校生最後の文化祭か…3年間なんてあっという間だなぁ。
   インターハイも、あと3か月切っちゃったし、今日も練習しなくっちゃ。
   でも、最後の文化祭くらいぷれすてと良い思い出作りたいし…。
   コーチには内緒でちょっと遅れて行っちゃお。
   それにしてもぷれすて遅いなぁ…。)
【小波】あ、清川さん。
【望】あ、ぷれすて。一人なの?
【小波】ああ、そうだよ。
【望】よかったら…一緒に見学しない?
【小波】え?いいの?たしか清川さんって、朝から特別練習じゃなかったっけ?
【望】あ、あれは、コーチが遅れて来るから午後からで良いって…。
【小波】なんだ、そうなんだ。じゃあ、一緒に特別練習だね。
【望】う、うん。そうだね。
  (コーチ、ごめん!)
【小波】それじゃあ、午前中は一緒に見学しよう。
【望】うん!

・電脳部にやって来て…。

【小波】電脳部は、実験ショーをやってるみたいだね。ちょうど始まるとこだよ。
  早く来なよ。
【望】う、うん。

・実験が始まって…。

  ピピピ…ビーッビーッビー…。
【望】ね、ねえ、何か様子が変じゃない?
【小波】きっと余興だよ。

ピシャッ!!ズドドゴ〜ン!!!!!
【望】きゃあーーぁ!!か、か、かみなりぃぃぃ!!!
【小波】な、な、何が???
  び、び、びっくりしたぁ…もう大丈夫みたいだよ。
  ね、ねえ?清川さん?(ふりかえって、倒れてる清川さんを見て)
  き、清川さん…どうしたの?何か当たったの?
【望】…。
【小波】こりゃやばい!!早く保健室に!!
  (清川さんを抱き抱えて) タッタッタ…。

  (走ってる最中に清川さんが薄目をあけて)
【望】(…なんだか宙に浮いてるみたい…なんだろう…。
   …ぷれすてが私を抱いてくれてるなんて…。
   …夢みたい…なんだ…か…幸せ…。)
  (また気を失って)
      ・
      ・
      ・
【望】…う、ううぅん…あれ?ここどこ?
【小波】保健室だよ。気がついた?
【望】私どうしたの?そういえば、夢を見てたような?
【小波】実験ショー見てて、気絶しちゃったんだよ。
【望】そ、そうだ!!目の前に雷が落ちてきて…。
【小波】そう。怪我でもしたかと思って心配しちゃったよ。
【望】じゃあ、ぷれすてがここまで運んでくれたの?
【小波】え、いや、あの、ごめん…。
【望】なんであやまるのよ。ありがとう…。
【小波】い、いやぁ。どうって事無いよ。
【望】(じゃあ、あれは夢じゃなかったんだ。
  よかった…電脳部にお礼を言わないといけないかな…。)
【小波】何、にやにやしてるの?
【望】え?ううん、今年の文化祭はよかったなぁって思って…。
【小波】そ、そうかな?
【望】そうよ。じゃあ、練習に行きましょうよ。
【小波】そうだね。そうしよう。

…その後、清川さんがコーチにこっぴどく叱られたのは
   言うまでもない…。


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