[前][戻][次]
■「1997.08.12」だいすき!夏合宿〜手料理
[No.0000000006]馬渕
・次の日の昼食
さ、ぷれすて、食べて。
あれ?清川さん、どうしたの?強化メンバーは昼食当番やらなくても
良かったんじゃないの?
いっつもやらないから、たまにはね。私だってこれくらい出来るんだから!
へー。うん、おいしいよ。清川さんって料理結構うまいんだね。
ま、まあね。
(ほんとは、みんくんに手伝ってもらったんだけど。ぷれすてだけ
特別なのよね。)
【みんくん】(小声で)のぞみくん、よかったでしょ?
(小声で)うん、ありがとう。
・
・
・
う、ぐ、お、お腹が…痛い…。
ぷれすて、どうしたの?
【顧問】とりあえず、保健室につれてけ。清川。
はい。さ、ぷれすて。いこう。
・
・
・
【保健の先生】これは…食中毒のようねぇ。
なにか、3時間以内に食べた物は?
ひ、昼飯だけ…。
【保健の先生】じゃあ、何か悪い物でも入っていたようね。
(…そういえば、賞味期限の切れてるやつを使っちゃったっけ…。)
(しまった…こんなことになるなんて…。)
ぷれすて、ごめん。本当は、私、初めて料理したんだ。
いや、本当に、悪かったと思ってるよ…。
いや…気にしてないから…いいよ。
(泣きながら)ご、ごめんなさい…こんな事になるなんて…。
あ、ああ、清川さん、泣かないで…俺なら大丈夫だから、練習に
戻って…。
いや、私、治るまで看病してるから…いいえ、いさせて!!
…食中毒で、得したみたいだな…。
【保健の先生】馬鹿な事言ってないで薬でも飲みなさい!
はい、んぐ…。
とりあえず、気分良くなるまで、いるから…。
ちょっと、寝るよ。とりあえず。
うん。
・
・
・
あ〜、良く寝た。
き、気分はどう?ぷれすて。
あ、もう痛くないや。治ったらしい…。
そ、そう!よかった…。
とりあえず、練習に戻ろうか。
無理して、大丈夫?
練習サボってると、清川さんに追い付けないしね。
それじゃ、先生。どうも。
【保健の先生】あ、小波君。
はい?
【保健の先生】(小声で)清川君、よっぽど君の事心配だったんだねぇ。
ずっと、泣きながら看病してたよ。
そ、そうですか。
【保健の先生】大事にしてあげなさいよ。
は、はぁ…。
(なに、話してるんだろう)
じゃあ、失礼します。
ガラガラ ピシャッ
ねぇ、何を話してたの?
あぁ…お大事にってね…心配してくれてありがとう。
ううん…いいのよ…。
(やっぱり、気になるなぁ…。)
[前][戻][次]