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■「1997.03.14」だいすき!ホワイトデー

[No.0000000004]新里

・学校

【小波】あっ、清川さん。
【望】ぷれすて。何か、御用?
【小波】はい、これ。バレンタインのお返し。
【望】私に?すっごく嬉しい…ありがとう。
【小波】良かった。喜んでもらえて。
【望】だって、男の子に貰うことって、滅多に無いから…。

・自宅

【望】う、うれしい…。
  あんなチョコレートに、お返しをくれるなんて。
  (ま、気持ちじゃ、誰にも負けてないつもりだけど…。)
  中身は何かな?
  あっ、か、可愛い…。私に似合うかなぁ…。
  ちょっと…照れるな。
  こんな女の子っぽいもの、初めて貰っちゃったよ。
  あいつ、私のことをこんなふうに見てくれてたんだな…。
  そういえば、修学旅行のときも、私のこと、守ってくれたし。
  みんなから、男っぽいって言われてきて、自分もそんなつもりに
  なっていたけど、女の子として扱われると、やっぱ嬉しいな。
  でもあいつ、他の女の子にも、同じ態度なのかな…。
  な、なんだろう、この気持ち…。
  あいつが他の女の子に優しくしてることを考えるだけで…。
  だ、駄目…。胸が苦しくなっちゃう。
  どうしちゃったんだろう、私…。

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