このチョコレートを、型に流し込めばいいんだな。
あっ、こ、こぼしちゃった。
あちゃー、どうしよう…。少し小さくなっちゃうかな。
ああもう、なんでこんなデコボコになるんだよ…。
こんなことなら、お母さんの料理の手伝いもするんだったな。
ああ、こんなんじゃ笑われちゃうよ…。
(なんか泣きべそが入ったけど取りあえず完成…。)
ちょ、ちょっとかっこ悪いけど、気持ちはこもってるよな。
どの包装紙で包もうかな…。
あ、あんまり可愛い包装紙で包むのも、恥ずかしいな…。
でも、可愛い私も…見て欲しいし。
や、やっぱ、がらじゃないな。
(チョコを包みながら照れる)
ああっ、またドキドキしてきちゃった。
明日、ちゃんと渡せるかしら。
考えただけで、顔が熱くなっちゃう…。
なんて言って渡そうかしら。
(などと言ってチョコを抱きしめる…。)
【母】望、あんたいつまでそうしてるつもり?…早く寝なさい。
あ、も、もう出来たから、片付けて寝ることろ。
お母さんも、もう休んで。
【母】それにしても、望が男の子を好きになるなんてねぇ…。
い、いいじゃない。早く寝ちゃってよ、もう。