[前][戻][次]

■「1996.05.04」ときめき!3連デート〜2

[No.0000000016]植田

・自宅

【望】うーん、どうしようかな?
  (昨日買ったワンピース着ていこうかな?)
  (でも、これは夏物だってぷれすては言ってたよな。)
  いいか、いつもの格好で。
  (ゲームセンターだもんね、今日は。)

とっとっとっ…
【望】それじゃ行ってきまーす。
【母】あらっ、今日も出かけるの?
【望】う、うん。ちょっとね。
【母】もう少しおめかししてもいいんじゃないの?
【望】(ギクッ)えっ、あいつは気にするヤツじゃないよ。
【母】…だといいんだけどねー。
【望】いいの!行ってきまーす。
  (やっぱりもうちょっと可愛いカッコが良かったかな?)

・ゲームセンター前

【望】(ちょっと早く着いちゃったな。)
  (いつも待たせてるんだからたまには待ってみるか。)
…10分経過…
【望】(何やってんだよぷれすてのヤツ。)
  (約束の時間まで…後15分か。)
  (もう、イライラするなー。早く顔を見せてよ。)
  (…何でこんなに不安なんだろう?)
…更に、10分経過…
【望】(…もし、あいつが来なかったら…なんて)
  (馬鹿ね、私ったら。変なこと考えて)
  (こんな事考えるのもあいつが遅いせいよ。)
  (女の子待たせるなんて…。)
ぽんっ
【望】(キャッ)
【小波】ごめん、待った?
【望】ううん。私も今来たところだから…。
  (白々しー、でもぷれすてが遅れた訳じゃないもんね。)
【小波】遅れなくてよかったよ。
【望】(来てくれてよかった。)
  それじゃあ、中に入ろうぜ。

・ビデオゲームコーナー

【望】(へーっ、いっぱいいろんなのがあるんだ。)
【小波】清川さん、ゲームはしたことあるの?
【望】ううん、最近はしないよ。
【小波】これなんか結構面白いって評判だよ。
【望】じゃ、やってみよっか。

【望】あんまりゲームなんてしないけど、結構面白いな。
【小波】そうでしょう。
【望】うん。面白いよ。
  (結構熱くなっちゃったな。)
【小波】シューティングだとさすがに上手いね。
【望】これなら得意だぜ。
  (なんか反射神経だけ誉められてるみたい。)
【小波】じゃ、これなんかはどう?
【望】(これって、パズルじゃないか。)
  これは…ちょっと駄目…かな。
【小波】要領さえ覚えれば簡単だよ。
  こういう風にさ…。
【望】(ちょっと、ぷれすてったら、そんなに近づかれたら…。)
【小波】…どう、わかった?
【望】えっ、あ、そ、そうか、わかった…気がする。
  (あんなにくっつくんだモン、聞こえてないよー。)
【小波】じゃ、スタートするよ。
【望】(始まっちゃった。)
  あれっ、違う、なによこれっ。
【小波】こっち、こっち、そこで回転。
  …こうだよ。
【望】(きゃっ、ちょっ、ちょっと。)
  (きゃーっ、手握られちゃった。)

【小波】おしかったね。
【望】ぷれすての方が熱くなってただろ。
【小波】そ、そうかな?
【望】急に手を握ってきたくせに…えっち。
【小波】えっ、そ、そんな、あれは、その…。
【望】いいよ、気にしてないから。
【小波】(ぼそっ)…ちぇっ、気にしてくれても…。
【望】(あれっ、すねてんのかな?よーし…。)
  い・や・じゃ・なかった・よ。
【小波】清川さん、それって…。
【望】いいの、さあ、次はなにしよっか。
  (うふふ、ぷれすてったら。)

・帰り道

【望】今日はとっても楽しかったな。また今度誘ってくれる?
【小波】あぁ、いいよ。また連絡するよ。
【望】ぷれすて、一緒に帰らない?
【小波】いいよ、送っていくよ。

てくてく…
【望】さっきは、ちょっと焦ったよ。
【小波】なにが?
【望】ぷれすてったら私の手を握ったでしょう。
【小波】こんな風に?
【望】(きゃーっ、うそーっ。)
  (こいつってこんなに積極的だったっけ。)
【小波】いや?
【望】ううん、いいよ。
  (今日って最高ー。)


[前][戻][次]