とっとっとっ…
それじゃ行ってきまーす。
【母】あらっ、今日も出かけるの?
う、うん。ちょっとね。
【母】もう少しおめかししてもいいんじゃないの?
(ギクッ)えっ、あいつは気にするヤツじゃないよ。
【母】…だといいんだけどねー。
いいの!行ってきまーす。
(やっぱりもうちょっと可愛いカッコが良かったかな?)
あんまりゲームなんてしないけど、結構面白いな。
そうでしょう。
うん。面白いよ。
(結構熱くなっちゃったな。)
シューティングだとさすがに上手いね。
これなら得意だぜ。
(なんか反射神経だけ誉められてるみたい。)
じゃ、これなんかはどう?
(これって、パズルじゃないか。)
これは…ちょっと駄目…かな。
要領さえ覚えれば簡単だよ。
こういう風にさ…。
(ちょっと、ぷれすてったら、そんなに近づかれたら…。)
…どう、わかった?
えっ、あ、そ、そうか、わかった…気がする。
(あんなにくっつくんだモン、聞こえてないよー。)
じゃ、スタートするよ。
(始まっちゃった。)
あれっ、違う、なによこれっ。
こっち、こっち、そこで回転。
…こうだよ。
(きゃっ、ちょっ、ちょっと。)
(きゃーっ、手握られちゃった。)
おしかったね。
ぷれすての方が熱くなってただろ。
そ、そうかな?
急に手を握ってきたくせに…えっち。
えっ、そ、そんな、あれは、その…。
いいよ、気にしてないから。
(ぼそっ)…ちぇっ、気にしてくれても…。
(あれっ、すねてんのかな?よーし…。)
い・や・じゃ・なかった・よ。
清川さん、それって…。
いいの、さあ、次はなにしよっか。
(うふふ、ぷれすてったら。)
てくてく…
さっきは、ちょっと焦ったよ。
なにが?
ぷれすてったら私の手を握ったでしょう。
こんな風に?
(きゃーっ、うそーっ。)
(こいつってこんなに積極的だったっけ。)
いや?
ううん、いいよ。
(今日って最高ー。)