■「1995.10.14」きらめき！文化祭

・自宅

あ〜あ、明日は文化祭か…。
　　（どうせ午後からは個人練習だし、適当に見て回ればいいか…。）
　　（そういえば、あいつは明日どうするんだろ…。）
　　…またあ、何考えてんの、私は。

【母】望、お風呂沸いたから入っちゃいなさい。
はーい！

・文化祭(朝)

私ぐらいだろうなぁ、文化祭に水着持って行くやつなんて…。

やぁ、清川さん。

（どきっ！）
　　（な、何で？こんな所に！？）

一緒に、見学しない？

（え、わ、私？）
　　（何で、私なんて誘ってるんだろ…。）
　　（こいつって、可愛い幼なじみがいたはずじゃ…。）

清川さん？

あっ…、いいね。そ、それじゃあ、どこ行こうか？

とりあえず、一通り見て回ろうよ。

（きっと興味半分で声かけてるんだろ。）
　　私、午後からは練習があるんだよな。

そうなんだ、じゃあ急いで回らないとね。

（あれ、諦めると思ったのに…。）

じゃ、行こう。

・文化祭(昼前)

あっはっはっは…。あー、楽しかった。

そう？

お前って、結構面白いやつだよな。

明るいのだけが取り柄ですから。

あ、もうこんな時間なんだ…。そろそろプールに行かないと。

あ、そうか。じゃ、最後に一箇所だけ。

どこ？

電脳部！

コンピュータ占いをやってるんだ。占ってもらおうよ。
え、私と？
そう。
占いかぁ。やってみようか。
　　（何で私と…。まさかね。）

＊パソコン　ＮＭＳ＿９０００＊
　　オフタリノ、アイショウハ　ヨイホウデス。

（どきっ！）
　　（な、何で占いの結果にどきどきするのよ！）
　　へーっ、私達って、あ、相性いいんだ。
みたいだね。
でも占いってさ、だいたい良い結果が出るよね。
そう？結構当たってると思うけど。
（カー！！）
　　（だめ、頬が熱い…。）
　　わ、私、そろそろ行くから。
あ、うん。今日は付き合ってくれてありがとう。

・プール

…………。

は、はい。

は、はい…。
　　（何やってんだろ、私）

・自宅

（あいつ、おもしろいやつだよな…。）
　　（あ、駄目だ駄目だ。こんな事考えてる場合じゃない！）
　　（試合も近づいてきてるし、練習に打ち込まなきゃ…。）

【母】望、夕飯出来たわよ。
はーい！