しまってこーぜ。
親の心子知らずである。
ただいまーっ。
【父】望、ちょっと来なさい。
なに?小遣いでもくれるの?
【父】父さんはおまえに「元気に育って欲しい」とは願っていた。
うん。
【父】幸いおまえは病気一つせずにここまできた。
はしかにはなったよ。
【父】判った、おまえに分かり易い様に話そう。
もうちょっと女の子らしくできないか、望。
えーっ、女の子らしいって、あのスカートはいたり…。
【父】そうだ。
そんなの、オレに似合わないのは父さんが一番よく知ってるくせに。
【父】そういう努力をしてみないか、と言うことだ。
オレに勉強と女らしさを期待するのは無茶だと思うけど…。
【父】まずその言葉遣いを直しなさい!
ちぇっ、すぐ怒鳴るんだから。
女の子らしく…か、できれば苦労しないよ。
子の心、親知らず…だよな。
大間違いである。