おい!やめろよ!
【男の子1】なんだよ、イイカッコすんじゃねえよ。
いくらなんでも泣かせるこたぁ無いだろ!
【男の子2】うるせぇな!こいつ!
ボカッ!
いてぇな!こんちくしょう!
ボカッ!ドコッ!バキッ!
【男の子1】う…うぇぇーん…痛いよぉ…。
【男の子2】う…うう…くっそぉ…うぇぇーん!
タッタッタ…
へっ!男のくせに泣くなんて、情けねぇなぁ。
【みんくん】あの…ありがとう…。
いいっていいって。気にすんな。
【みんくん】あの…あたし水野明子って言うの。
オレ、清川望。じゃあな。
【みんくん】あっ…。
(かっこいいなぁ…清川望君かぁ…。)
おい…あれ?この前の?水野って言ったっけ?
【みんくん】あ…この前の…望くん?
のぞみくんだぁ?オレはお・ん・な・だ!!
【みんくん】え?
お、おんな…うそ…。
ほんとだ!証拠もあるぞ!見せてやろぉか?
(おもむろにズボンを脱ぐしぐさをして)
【みんくん】わ、わかった。ごめんなさい。き、清川さん…。
お前、何年何組だ?
【みんくん】私…4年☆組。
オレは4年○組だ。
さっきの奴らがまたいじめに来るかも知れないから、一緒に帰ろうぜ。
【みんくん】そ、そうね。
・
・
・
【みんくん】ところで、のぞみくんってさぁ…。
その「のぞみくん」ってのやめろよなぁ。
【みんくん】ご、ごめん…なんか、スポーツやってるの?
水泳やってんだ。
部活もやってるし、スイミングスクールにも通ってるぜ。
【みんくん】水泳って…痩せるかなぁ?
そぉだなぁ、マジで水泳をやったら痩せるだろうな…。
…そうだ、水泳でさっきの奴らを見返してやらないか?
【みんくん】え?
お前が痩せたら、あいつらもきっと驚くぜ!
それに、水泳って、すごく楽しいんだ!
【みんくん】そっかぁ…私もやってみようかな。水泳…。
ねぇ、教えてよ。のぞみくん。
あのさぁ、その「のぞみくん」…。
もぉ、いいや。好きに呼んでくれ!
【みんくん】じゃあ、「のぞみくん」ね。清川さんって凄く抵抗あって。
なんかひっかかるけど…まあいいや。
今度、暇があったら、水泳部に来てくれよ。歓迎するぜ。
【みんくん】分かったわ。じゃあ、またね。の・ぞ・み・くん
くっそぉ!絶対馬鹿にしてるだろぉ!
【みんくん】ごめんごめん。じゃあ、私は「みんくん」で良いから。
「みんくん」ねぇ…こっちの方がかわいいじゃねぇか。
まあ、いいや。じゃぁな。
【みんくん】それじゃあ。