NO.6 2001年 5月31日

ケチと倹約

草

 

 
子供はいつも何かを欲しがっている。

あれを買ってくれ、これを買ってくれとせがむものである。

昔の親は簡単であった。「ダメ!」なぜ?「お金がないもの」で終わりである。

お金がなくてはどうしようもないから我慢する。それが普通の家庭であった。

 

今の家庭は豊かになったから、「お金がない」というせりふがきかない。

勉強に役立つものであれば、なおさら買ってやりたくなるのが親心であろう。

しかしそこが問題である。

欲しいものが次々と手に入ることに子供をならしたら、その子は不幸になる。

我慢させることも教育の一つである。

「欲しい」と言われても、すぐ買いに飛んで行かないことだ。

「もう少し待ってねぇ」と言うのである。

たいして欲しくないものなら、やがて忘れてしまう。

そんなものいちいち買って与えていては、子供を衝動的にするばかりである。

「でも、すぐに買ってやらないと子供にケチと言われてしまいます」という

お母さんが少なくない。

ここでひるんではいけない。 「ケチで悪かったねぇ」とやりかえすのである。

何不自由もなく育てられた子は、しっかり育たない。

ケチと倹約は基本的に違うことを聞かせ、我慢を教えたいものだ。

 

あなたは、ケチと倹約の急所を話していますか?

 

柵

 

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