NO.7 2001年10月25日

プレッシャー

草

 

 
「優勝まちがいなし」と前評判が良すぎたために、選手がコチコチになって

惨めな負け方をした、という例はいくらでもある。

そうするとマスコミはプレッシャーに負けたと書き立てる。

逆に、まるで注目されなかった選手が素晴らしい活躍をすることもある。

期待をかけられるのが、いかに当人の負担になるか、これを見てもよくわかる。

 

現代は子供が少ないこともあり、親が子に対する期待は大変なものだ。

「勉強しなさい!もっと勉強しなさい!

勉強しないでお父さんのようになっても知りませんからね」

というお母さんがいるというからおそろしい。

お父さんのようになれば、たいしたもんだとは考えないらしい。

 

何がなんでも、いい点を取り、いい学校に入り、いい会社に就職をして、

給料をいっぱい取る偉い人になれ、と親は必死になるが、

親が力を入れれば入れるほど、子供はかたくなって伸びが悪くなる。

まして今はいい会社?が次々と倒産する時代なのに、まだそのことに

気がつかない 親が多いこと。

お金だけが人を幸せにする訳ではないと理屈では分かっていても、

その呪縛から逃れられない「札束教」の信者ばかりである。

 

真に子供の幸せを望むなら、心では心配しても口や顔に出さないようにするのが

知恵ある親心というもの。

これから進学・就職試験のシーズンに突入するが、

試験にのぞむ子供に対しても、「ガンバッテー、ガンバッテー」などと

言わぬことだと思うのだが‥‥‥‥。  あなたはやっていませんか?

 

柵

 

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