「優勝まちがいなし」と前評判が良すぎたために、選手がコチコチになって
惨めな負け方をした、という例はいくらでもある。
そうするとマスコミはプレッシャーに負けたと書き立てる。
逆に、まるで注目されなかった選手が素晴らしい活躍をすることもある。
期待をかけられるのが、いかに当人の負担になるか、これを見てもよくわかる。
現代は子供が少ないこともあり、親が子に対する期待は大変なものだ。
「勉強しなさい!もっと勉強しなさい!
勉強しないでお父さんのようになっても知りませんからね」
というお母さんがいるというからおそろしい。
お父さんのようになれば、たいしたもんだとは考えないらしい。
何がなんでも、いい点を取り、いい学校に入り、いい会社に就職をして、
給料をいっぱい取る偉い人になれ、と親は必死になるが、
親が力を入れれば入れるほど、子供はかたくなって伸びが悪くなる。
まして今はいい会社?が次々と倒産する時代なのに、まだそのことに
気がつかない
親が多いこと。
お金だけが人を幸せにする訳ではないと理屈では分かっていても、
その呪縛から逃れられない「札束教」の信者ばかりである。
真に子供の幸せを望むなら、心では心配しても口や顔に出さないようにするのが
知恵ある親心というもの。
これから進学・就職試験のシーズンに突入するが、
試験にのぞむ子供に対しても、「ガンバッテー、ガンバッテー」などと
言わぬことだと思うのだが‥‥‥‥。
あなたはやっていませんか?
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