おじいさんが孫に話をした。 『ワシが小学校へ入って間もない頃だった。 道草を食いながらみんなと学校からの帰り道に 誰かが「先生ションベンするのかな?」と聞いた。 すると別の子が「そんなことするもんか」と叫んだ。 他の子もワシも、その通りだと思った。』 『バカみたい、しなきゃ死んじゃうじゃないか』 『ワシは、それくらい先生を偉い人だと思っていたんだ。 【おしっこをしない先生】に教わったのは、幸福であったと いまでもワシは感謝しているんだ・・・・。』 その頃の親たちは先生を尊敬していた。 子供が学校へ行っていない家の人でも、 先生とすれ違うときは道をゆずり目礼し、挨拶の声を先にかけた。 それを見ていて子供心にも「先生とはよほど偉い人なんだなぁ」と考えた。 今の家庭は、子供の前で先生を平気で批判する。 それでは子供が、先生の言葉を素直に聞くわけがない。 まず親が先生を誉める努力をする。 どんな先生であっても、良いところを必ず持っている。 誉められれば、先生も必ず変わってくる・・・・我が子のためである。 そうすれば先生は、昔のように【ションベンをしなくなる】。 |