さて、ではいよいよnamedの設定に入ります。 BIND8からは、/etc/named.bootではなく、/etc/named.confで設定するようになりました。 前のバージョンを使っていた方は、ディストリビューションに含まれる変換スクリプトを御使用ください。残念ながら私は古いバージョンに関してはまったくわかりません。
さて、doc/html/以下のファイルや、src/bin/named/named.confといったファイルをながめてみてください。これらが説明/サンプルになっています。これらでよくわかった方は以降の説明を読まなくてもだいじょうぶです。zoneファイルの設定に進んでください。
私はとりあえず、src/bin/named/named.confを/etc/named.confにコピーし、自分に合わせた設定に書きかえ/コメントアウトしていきました。書きかえたところだけ、載せておきます。
options { directory "/var/etc/named"; // use directory named-xfer "/usr/sbin/named-xfer"; // _PATH_XFER }; zone "sian.or.jp" { type master; // what used to be called "primary" file "master/sian.or.jp"; }; zone "." { type hint; // used to be specified w/ "cache" file "root.hint"; }; zone "0.0.127.in-addr.arpa" in { type master; file "master/127.0.0"; }; zone "1.168.192.in-addr.arpa" in { type master; file "master/192.168.1"; }; zone "localhost" in { type master; file "master/localhost"; };
optionsのdirectoryのところは、相対パスの基点となるディレクトリを指定します。以後、ディレクトリは自分の設定したディレクトリに適当に読みかえてください。 named-xferはnamed-xferへのフルパスを記述します。zoneにより、データベースに関する設定をしていきます。typeのmaster,hint等についてはマニュアルを御覧ください。 fileは、データベースのファイルを指定します。相対パスなので、file "master/localhost";と書くと実際には、/var/etc/named/master/localhostを指定したことになります。
後はマニュアルやコメントなどを参考にして、細かな設定を行なってください。 私はほとんど書きかえずデフォルトを使っております。 ただ一箇所、どうしてもsyntax errorになるところがあったのでそこはコメントアウトしました。