2003.4.4
椿原正道教育長殿
ごみゼロネット吹田
代表 近藤 弘芳
紙類資源化への取組みについて、要望及び提案
「ごみゼロネット吹田」は01年3月に吹田市が出した廃棄物減量基本計画を実行しようと、行政(職員が個人的に参加)、事業者、廃棄物処理業者、リサイクルプラザ市民研究員、リサイクルプラザ主担研究員、母子会会員、エコ・アクション会員、すいた市民環境会議会員およびごみに関心のある市民が作った組織です。
この組織は、「現在の年間排出されるごみの量が13万トンを超えていること」、「清掃工場の年間処理能力を上回る状況にあること」、「さらに、清掃工場の焼却炉も老朽化しており、建て替えの時期を迎えていること」、「このままで事態を放置すれば、遠からず、ごみが町に溢れること」との認識と危機意識を持ち、市民一人一人がごみ減量への自覚を高め、行動し、ネットワークをつなぎ、輪を広げ、市への施策の提言を目指しています。
市報3月1日号によると吹田市が処理する家庭系燃焼ごみの約37.3%が紙類だそうです。市報には私たちがなにげなく「くずかご」に捨てている紙類の多くが資源となることが書かれています。
家庭から出る紙の多くが再利用されずに燃やされているのです。紙類を分別するというほんの少しの努力で焼却炉にも地球環境にも負荷を少なくすることができるのです。
廃棄物減量基本計画では減量方策の基本的考え方として「最も重要なことは種々の施策の効果を高めるためには普段の市民の生活全般におけるごみの減量意識の向上が必須条件であり、この意味から積極的な啓発が必要であると考えます。」と述べています。
そこでお願いなのですが、市内の小中学生および幼稚園児に上記事実を知らせていただき、教室や職員室から出る紙類の資源化に取り組んでいただきたく思います。
子どもたちが身につくとそれは各家庭にも波及するものと思われます。この手法は廃棄物処理の先進国である欧米では十年以上前から採られている方法です。子どもから親への教育です。
この仕組みを吹田市教育委員会が一丸となって取り組まれることを強くお願いする意味で次の提案をいたします。
提案:1) 教室および職員室から出る資源化可能なあらゆる紙類は「くずかご」に捨て
ず、資源ごみに出す。
2) そのために紙類のみを集める箱を用意する。
3)
それにより児童、生徒に「紙類は資源である」という考えが身に付くように
する。
上記の提案につきまして、教育委員会のお考えをお聞かせ願いたく存じます。新学期をひかえご多忙中とは存じますが、4月20日までに回答をお願いします。