子供はいつも何かを欲しがっている。
あれを買ってくれ、これを買ってくれとせがむものである。
昔の親は簡単であった。「ダメ!」なぜ?「お金がないもの」で終わりである。
お金がなくてはどうしようもないから我慢する。それが普通の家庭であった。
今の家庭は豊かになったから、「お金がない」というせりふがきかない。
勉強に役立つものであれば、なおさら買ってやりたくなるのが親心であろう。
しかしそこが問題である。
欲しいものが次々と手に入ることに子供をならしたら、その子は不幸になる。
我慢させることも教育の一つである。
「欲しい」と言われても、すぐ買いに飛んで行かないことだ。
「もう少し待ってねぇ」と言うのである。
たいして欲しくないものなら、やがて忘れてしまう。
そんなものいちいち買って与えていては、子供を衝動的にするばかりである。
「でも、すぐに買ってやらないと子供にケチと言われてしまいます」という
お母さんが少なくない。
ここでひるんではいけない。
「ケチで悪かったねぇ」とやりかえすのである。
何不自由もなく育てられた子は、しっかり育たない。
ケチと倹約は基本的に違うことを聞かせ、我慢を教えたいものだ。
あなたは、ケチと倹約の急所を話していますか?
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