ずっとず〜っと大昔クポ。伝承によれば
ノマドモーグリたちは、モーグリ族中心の遊牧国家クパリカ王国を築いていたクポ。
数百の秘術を武として、数万の大羊を商として、王国はそれはそれは繁栄していたそうクポ。

特に第7代クポフリートの時代
王自ら転送術を始め、数々の新秘術を発明し、王国は最盛期を迎えたクポ。

でも、そんな賢王でさえ、時を支配することだけは叶わなかったクポ。
老いた王は死期を悟ると、モーグリ族の未来永劫の繁栄を願って
11篇の連作詩「幸福論」を著し、それをタブレット……つまり石板に刻ませたクポ。
それは、野心と欲望に満ちた己の生涯を恥じ、
子子孫孫に大義と協調を伝える家訓となるはずだったクポ……。