［上海　９日　ロイター］　中国ネット検索大手の百度公司(BIDU.O: 株価, 企業情報 , レポート)は、初の海外進出先となる日本市場で、同社のドメイン名とよく似たドメイン名の使用中止を訴えている。

　中国で圧倒的な市場シェアを持つ同社は先月、ドメイン名「www.baidu.jp」で日本語ポータルサイトを開設したばかり。一方、これによく似た「www.baidu.co.jp」というドメイン名は、ＣＢＣ株式会社が使用しており、同社はトップページで「当社と日本百度株式会社は一切関係がなく、当社は合法的な日本の企業です」としている。

　ＣＢＣ株式会社のトップページは、舶来時計事業部など４部門へのリンクが用意されており、中国語ページにも飛べるようになっている。

　日本知的財産仲裁センターのサイトによると、百度公司は同センターに苦情の申立書を提出しており、同センターは先月にドメイン名「www.baidu.co.jp」を百度公司に移転するよう裁定を下している。



　百度公司の関係者は９日、この件についてのコメントを差し控えた。ＣＢＣ側からのコメントも今のところ得られていない。