小野原西区画整理での吹田市境界部分に関する再要望書

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                                  す環会第35号
                                 2002年2月19日
箕面市長 梶田 功 様
                                 すいた市民環境会議
 
                            
 箕面市がすすめられておられる小野原西の区画整理事業で吹田市との境界部分に関して、2000年2月2日に、当会より箕面市に要望書を提出し、同年3月9日にご回答をいただいております。

 その後、区画整理事業が開始されている現状や、小野原西区画整理事業の造成平面図を拝見することができました。

 それによりますと、私たちが要望していました「吹田市との境界部分に、20m以上の緑地帯を確保して欲しい」という件は、受け入れてもらえず、開発は境界ギリギリまで行われようとしています。

 最近の私たちの生物調査によりますと、北千里公園と箕面市との境界部分では●●●(大阪府■■■種)が生息しており、●●●(大阪府■■■種)が発見され、さらにオオタカの餌場になっていることなどがわかりました。

 箕面市のホームページ「市長室から」で市長は最初に、『箕面市は「人のあたたかさとかけがえのない自然を守り育てる」まち』と謳っておられます。

 しかし現状は、新たな展開になっておりますので、再度以下の要望書を提出いたします。
 2002年3月中旬までに文書で回答していただきますようお願いいたします。
 なお、この文書は、吹田市にも報告し、吹田市にも改善をはたらきかけていることをお知らせします。


1.貴重な生き物の保全のためにも、吹田市との境界部分に、20m以上の手つかずの緑地帯を確保していただきたい。

理由:
  吹田・箕面両市の境界部分は、いずれもみどり豊かな緑地帯として、青少年の自然体験や市民の憩いの場所になっています。

  また、昔からの豊かな自然が残っているため、大阪府でも数少なくなった、●●●や●●●、オオタカなどの生き物のすみかや餌場になっていることもわかってきました。

  これらの生き物は、この境界部分だけでなく、箕面市小野原西の田んぼや畑、ため池、林も生活の場所として生きているものです。

  今回の区画整理事業で、その大半が失われれる予定です。それらの生き物たちの生息場所としてせめて、吹田市との境界部分だけでも手つかずの状態で保存できるような配慮をお願いします。

  もちろん、区画整理事業が完成すると、箕面市の住民もこの吹田市との境界部分を利用なさると思います。箕面市側に緑地帯が残されていないとなれば、箕面市としても大きな禍根を残すことになりましょう。


2.吹田市との境界部分については、今後も吹田市の行政とも連絡をとりながら、区画整理事業をすすめていただきたい。

理由:
  箕面市の区画事業とはいえ、吹田市に接する部分においては、吹田市民も多大な影響を受けます。区画整理事業が完了すると、多くの箕面市民も吹田市側の交通機関や道路を利用することが考えられます。

  また、遊歩道や北千里公園も両市の市民が利用することになります。自然豊かで緑におおわれた環境づくりは、両市にとっても重要な課題であるはずです。十分な話し合いの上、事業をすすめていただくことを要望いたします。

 

箕面市長から 回答
 

 

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