まちづくり条例策定について

                                  す環会第30号   2000.5.30   
吹田市長 阪口善雄 様
                                     すいた市民環境会議   

         まちづくり条例策定についての要望

 吹田市議会3月定例会において市長は以下のことを述べられています。

 『吹田のまちづくりについて「大きな目標」・「さわやかな夢」を市民と共有するため
市民参加・参画によるビジョンづくりが必要である。』

 『まちづくりの基本は「市民が主役」であり「自立した地域社会の実現」であると考える。
山積する多様な課題の解決は、行政と地域の人々の互助の精神で解決することが望
まれる。今後「自助、互助、公助」の役割分担を明確にし、地域レベルのまちづくりに向
け条例制定を含めた制度化を検討する。』

 すいた市民環境会議会員一同は市長のこの施政方針に感銘を受けております。

 条例案などができてから市民が意見を述べる方法は過去にもありましたが、公聴会
での市民の意見が取り入れられた例は極めて少ないと聞いています。
 市長は「市民参画とは施策の計画段階から市民が参加することである」ということを深
く理解されていると存じています。
 21世紀に施行される吹田市の新しいまちづくり条例こそ、市役所内部のみで作成する
のではなく、市民が参画して画期的なものを作る必要があると考えます。

 つきましては、すいた市民環境会議は下記の要望をいたします。

               記
  まちづくりに向けた条例制定を含めた制度化を検討するにあたり、 
 そのビジョンづくりを含めた初期の段階からの市民参画を要望します。



         尚、議会開催中であり、ご多忙中とは存じますが6月末までに
               ご回答くださるようお願いいたします。 


市長から 回答

                                 12吹市相第1033号
                                   平成12年7月13日

  吹田市長 阪口善雄

 地方分権の時代を迎え、新しい時代にふさわしい、市民の皆様と協働したまちづくり、
市民自身の意志を反映したまちづくり、すなわち「地域のことは地域で決める」という、
自立したまちづくりを進めていく必要があると考えております。

 このため現在、市民と行政がパトナーシップを形成することにより、協働でまちづくりを
進めるための「(仮称)まちづくり条例」の制定が必要であると考えており、他市で実施さ
れています「まちづくり協議会」などについて調査を進めているところです。

 今後は、市民参加によるまちづくりについての制度化に向けまして、市民の皆様方の
御意見・御要望を賜りながら、基本的な考えをまとめてまいりたいと考えておりますので、
よろしくお願いいたします。


 回答を読んで 

   この回答は、なにげなく読んでは内容が理解しにくい文章です。
     市民に向けた文章は“わかりやすい”ことが何より必要です。

  二つの段落にわたって
 「市民と協働してまちづくりを進める必要性を感じている」と、となえています。

  しかし、最後の段落で、
 「意見を聞きながら、基本的な考えをまとめていく」となっています。

 相変わらず「市役所内部で考えます」と読めます。

 どうして、「市民と協働してまとめていく」とできないのでしょう。

 市長の選挙公約や吹田市議会3月定例会の演説内容にも反する回答です。


 
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