Safe Melt 裏話



「サイズを指定して分割」する機能を実装(2000/11/01、しなぷす)
 指定したサイズにファイルを分割する機能をVersion 2.50で実装しました。この機能は、一部のユーザから希望されていたこともあり、以前から検討していたのですが、転職した職場(私は最近転職しました)の同僚が欲しいといったことが決め手になって、開発をしました。一部のユーザーの方にはβ版を配布して、一般公開前に機能を検証してもらいました。ご協力ありがとうございました。
私自身も色々と機能をテストしましたが、Program Filesフォルダを約4600個の100kBのファイルに分割して、結合したら元に戻ったときは、ちょっと感激しました。フロッピーでしか分割できなかったころは、十数個に分割したのが最大でした。
ファイル分割機能は必要ですか?(ご意見の募集)(2000/10/01、しなぷす)
 先日、あるユーザーの方から、「ファイルを任意の大きさに分割できる機能が欲しい」との要望が寄せられました。大きなファイルをメールに添付する場合、例えば2MB以内という具合に添付ファイルの大きさに制限があって、制限内に収めるために、ファイルを分割したいそうです。そこで、指定した大きさの複数のファイルに分割する機能が必要との事でした。
 この方には、「要望にお応えできません」と断わってしまいました。というのは、Safe Melt 32は、操作のシンプルさを特徴にしているソフトだからです。これまでも、操作が複雑にならないように、機能を吟味し、必ずしも必要のない機能は追加しないようにしてきました。ファイル分割の機能を追加することで、操作が複雑になるのを嫌ったのです。
 ただ、後になってもう一度考え直しました。とにかく操作がシンプルなソフトがいいなら、Easy Meltを使えばいいです。もし、ファイルを任意の大きさに分割する機能が欲しいというユーザーが多いなら、その機能の実装を検討してもいいのではないかと思うようになりました。分割機能の実装は、実は技術的には難しくないのです。(すでに、フロッピーに分割する技術は確立してますから。)
 そこで、Safe Melt 32を使ってくださっているユーザーから意見を募集したいと思います。ファイル分割機能が是非欲しいと思われる方は、しなぷすまで電子メール(PXA11047@nifty.ne.jp)でご連絡ください。要望がたくさん集まれば、前向きに検討します。(現在は意見の募集を打ち切っています)
ファイル圧縮に関する記事を連載中(2000/10/01、しなぷす)
 次のホームページで、ファイル圧縮に関する記事を不定期に連載し始めました。

  http://www3.big.or.jp/~schaft/member/synapse/

 このページでは、圧縮の原理の解説、Safe Melt 32の開発に使った機材の紹介などをしています。是非読んでくださいね。「こんな記事を書いて欲しい」という要望があれば、お気軽にしなぷすまで電子メール(PXA11047@nifty.ne.jp)を出してください。
Safe Melt 32の英語版を発表(2000/02/19、しなぷす)
 Safe Melt 32の英語版を開発し、10ドルのシェアウェアとして発表しました。英語版は、プログラム中のメッセージから、ヘルプファイルまで、全て英語化されています。日本語版は従来通りドネーションウェア、英語版はシェアウェアですので、お間違えのなきよう、お願いします。
新しい暗号化プログラムを開発中(1999/08/06、しなぷす)
 Safe Melt 32をベースに新しいファイル圧縮・暗号化プログラムを開発しはじめました。
 Safe Melt 32では固定パスワードしかサポートしていません。固定パスワードの場合、シェアウェアを配布して送金者にパスワードを教えると、そのパスワードがインターネットの裏情報などで流出する危険があります。
 今回開発しはじめたプログラムの場合、個別パスワードを発行できるようになります。個別パスワードというのは、送金者にそれぞれ異なったパスワードを発行するものです。仮にパスワードが流出しても、どの送金者から流出したか追跡できるようになります。また、流出したパスワードを受け付けないようにして暗号化しなおすこともできるようになります。
このプログラムは、操作法がSafe Melt 32よりも複雑になるため、Safe Melt 32のバージョンアップではなく、別のプログラムとして配布する予定です。また、特殊な用途のプログラムであるため、シェアウェアにする予定です。
 新しいソフトが完成しても、Safe Melt 32のバージョンアップやサポートは続けますので、ご安心ください。
メールをくださった方々、ありがとうございました(1999/07/11、しなぷす)
 だんだんとSafe Melt 32のユーザーが増えているようで、ユーザーの方から電子メールをいただく機会が多くなりました。作者としては励みになりますし、皆さんのご意見をバージョンアップに活かしていただいています。メールをくださった方々には感謝しています
 「初歩的な事を質問して申し訳ないのですが」と断わった上で質問をされてくる方がいますが、どうぞ気になさらずにどんどん質問してください。このような方々がおられるのは、パソコンの初心者にもSafe Melt 32が使われるようになってきた証拠だと考えています。
 ただ、ヘルプファイルを少し読めば分かる事を質問なさる方がいます。そのような質問が減るように、Version 1.60からは、ボタンなどの上にマウスカーソルを静止させると、簡単な説明が表示されるように工夫しました。
Safe Meltの開発のきっかけ(1999/02/11、しなぷす)
 そもそも、Safe Meltを開発しようと思ったのは、月の輪が「CGIスクリプトなどをシェアウェアとして配布するにはどうしたらいいんだろう。ファイル圧縮して、ついでにパスワードでプロテクトできるソフトがあればいいのに。」と言ったのがきっかけです。

 シェアウェアの配布に使うことを念頭に開発したため、当初はパソコンにかなりの知識がある人をユーザー像として想定していましたが、意外にも、初心者向けのパソコン雑誌の方が早くSafe Melt 32を取り上げました。GUI形式の自己解凍ファイルが使いやすいのが一因だと思います。現在では、パソコン初心者にも使いやすいソフトにすることを念頭に開発を進めています。

 当初は16ビットプラットフォームでも動作するように、16ビットアプリケーションとして開発されました。実は、圧縮・解凍ルーチンの開発はMS-DOSで行いました。世間には公表しませんでしたが、MS-DOS版Safe Meltというのが存在します。
 その後、使い勝手の向上のためにWindows 3.1用にプログラムを書き換えたのがSafe Meltです。さらに、長いファイル名に対応するため、32ビット化したのがSafe Melt 32です。

 某誌のコラムに、「あなたの大切な(どうせエロ画像やエロ動画でしょうけど)ファイルを誰にも見られないようにしよう、というものですよ。」と紹介されましたが、決して猥褻画像の保護のために開発したのではないので、念のため。
Safe Meltシリーズは、なぜ自己解凍型なの?(1999/02/11、しなぷす)
 Safe MeltSafe Melt 32は自己解凍型の圧縮ファイルの生成に特化しています。自己解凍プログラムを付けずに通常の圧縮ファイルを生成することは技術的に易しい(というか、自己解凍プログラムを作る方が技術的に難しい)のですが、自己解凍型にこだわるのには理由が二つくらいあります。

自己解凍型の方が解凍が簡単
 解凍時にはSafe Melt (32)本体は必要ありませんし、圧縮されたファイルをマウスでダブルクリックするだけで解凍できますので、圧縮・解凍プログラムを起動する必要がありません。パソコン初心者には自己解凍型の方が解凍しやすいでしょうし、パソコンに詳しい人にとっても、解凍の手間がかかりません。事実、Safe Melt 32GUI形式の自己解凍ルーチンを実装してからは、私自身Safe Melt 32以外の圧縮プログラムを使う機会がほとんどなくなりました。

圧縮形式の互換性を保つ必要がない
 解凍ルーチンを圧縮プログラムが圧縮ファイルに付加するので、圧縮のアルゴリズムを変更する場合に解凍ルーチンのアルゴリズムと整合性が自動的に保たれます。このため、過去のバージョンのSafe Melt (32)との互換性を気にすることなく、圧縮・解凍ルーチンのアルゴリズムの変更ができます。

 ところで、自己解凍型にすると、解凍プログラムのデバッグは通常のプログラムよりかなり大変になります。というのも、基本的に自己解凍型の解凍プログラムはデバッガでプログラムの動作をトレースできないからです。MS-DOSで圧縮・解凍ルーチンの開発を始めた当初は、デバッグの難しさから、自己解凍型ではありませんでした。動作を十分に検証してから、解凍プログラムを自己解凍型に作り変えました。
Safe Meltの圧縮率は上がるのか?(1999/02/11、しなぷす)
 Safe Melt (32)の圧縮アルゴリズムには改善の余地がありますから、いずれさらに圧縮率の高いアルゴリズムに置き換えたいと思っています。ただ現在は、操作性の向上のためのバージョンアップで手いっぱいで、圧縮アルゴリズムの改良までは、なかなか手が付けられていないのが現状です。
 圧縮アルゴリズムを変更すると、正確に元通りに解凍されるかどうかを検証するのにかなりの時間がかかります。プログラムすることよりも、動作テストの方に多くの時間がかかってしまいますから、なかなかアルゴリズムの変更に踏み切れないという面もあります。
私の部屋は雑誌だらけ(1999/02/11、しなぷす)

 最近Safe Melt 32がパソコン雑誌に取り上げられる事が多くなりました。雑誌でソフトが紹介されると、たいていは見本誌を送ってもらえます。これまでは記念に見本誌を捨てずに置いてきましたが、最近は月に2冊ぐらいのペースで増えてきていますので、雑誌を置く場所がだんだんなくなってきました。いずれは処分しなければいけない時が来るかもしれません。

本の山 

 私程度でも雑誌を置く場所に困りはじめていますから、いわゆる定番ソフトを作っている作者の方は、凄い量の雑誌を受け取っているんでしょうね。まあ、見本誌は受け取りを辞退する事もできるんですが、自分のソフトが、雑誌にどのように紹介されているかが気になるので、ほとんどの作者の方は、見本誌を受け取っているのではないでしょうか。

 パソコン雑誌といえば、新製品の機能と価格の情報くらいしか、まともに読んでいませんので、出版社から送られてくる見本誌だけで事が足りています。こういう意味からは、特定のパソコン雑誌を定期購読しなくてもいい訳で、見本誌が送られてくるのはありがたいことです。