第22回 「紺碧の中で
」
自分の吐く息の泡がキラキラと水面へ浮いていく・・そして静寂に包み込まれる
まわりは蒼一色の世界"グランブルー"である....

スキューバダイビングは人生観を変えるとよく言われますが、本当にその通りですね
私もある年に経験したサイパンでの体験ダイビングで、その人生観を変えられた一人
ですので実感で理解できます、真夏のリゾート地でのほんのお遊びのつもりで参加し
たのですが、海面が自分の視界からどんどん上がっていく瞬間に「気持ち〜いい〜」
これでダイビングにズッポリって訳です(苦笑)
帰国後すぐにCカード(ダイビングのライセンンスの事を言う)を取りに当時入会して
た瀬田のスポーツコネクションのダイビング講習へ...今思えば興奮しながら通ってい
たような気がしますね〜、ライセンンス講習過程の最後には実地講習というメニュー
があってこれを経なければCカードの発給はされないんです..普通だと国内のどこかの
海へ行くんですが、私の場合は先生や講習仲間とグアムでの実技講習を選んだんです
当然、先生の費用はこちら持ちですから、今考えればバブリーな話ですね・・(汗)
とまぁ〜そんな過程を経て無事にライセンスを所得し、そうなればすぐに潜りたいと
と思うのが人情で、偶然にもモルジブ格安ツアーを見つけだし予定を組んでしまいま
いましたぁ〜思い返せば情熱のなせる業だったと・・
ナイトダイビングは夜に潜るものですが、ファンタスチックな世界を味わえる一番かと
思います、最初に潜るまでは恐怖感が先にたって躊躇する人も多いんですが、一度経験
すると病み付きになってしまいます・・多くは月夜におこなう事が多く、ライトを消し
海中から見る月明かりは息するのを忘れるくらい美しいものです、おまけに海中で腕や
フィンが動く度に美しく光る夜光虫!これはもう絶品に綺麗で参ってしまいます(笑)
なかでも印象深いナイトダイビングはハワイ島で潜った時で、集合場所に行ってみれば
予約キャンセルが多くてガイドと私の二人っきりで・・「えっ、マジ〜?」って内心は
動揺したんですが、船長、ガイドダイバーが今夜はベストポイントにつれて行けるけど
どうするかって尋ねるんで即!「OK!!」って軽く返事しちゃいました(反省しきり)
いつもは大人数で潜る事が普通なんで,寂しい空気も多少はあったんですが、日本男児の
心意気だと意味不明な心境にさせて夜風に吹かれてました・・
エントリー(海中へ入る事)しガイドについてあちこちとポイントをまわって、ある場所
についた時に、ガイドがライトを消して耳を澄ませてみろってサインをだすんです!?
言われる通りにすると・・何やら遠くでかん高い音?がしてるんです、ライトをつけて
問ってみれば「あれは鯨の鳴き声」ってボードに書くんです、おまけに自分達と近いか
らライトを消して暫く静かにここに居ようって・・静かに耳を澄ませれば何頭かの声が
入り交じってるように聴こえてくるんです、まるで会話をしてるようにハッキリと耳に
聴こえてくるんです・・真っ暗な海中での不思議で何となく暖かい気持ちになれたよう
な時間でした、ボートに上がってガイドが「ぼくらのすぐ側を泳いでいったけど〜わか
った?」だって聞いた時にはジ〜ンとしちゃいました!
恐かったダイビングはパラオへ行った時でしょうかねぇ〜ニコノス(水中カメラ)を片手に
持ってドリフトダイブをした時でした、海中にも流れがあるポイントで、撮影にいい獲物
を探してた私の目にナポレオンフィッシュが飛び込んできて、自分がいる深度からやや深
めで岩場を下った場所だったんですけどガイドに知らせて潜って行ったんです、以外とす
ぐに目的の場所に着き撮影を済ませてガイドが待ってる上場の棚へ戻ろうと岩場を浮上し
た瞬間!、身体が海底へ引っ張られるんですよ!?掴んでる岩もボロボロと崩れるくらい
の力なんです、つまりは浅瀬から深みへ流れる潮流だったんです・・上でこちらを見てる
ガイドにも様子がわかったらしく手を貸しにきてくれて無事に浅瀬に戻れましたが、この
ときの流れの強さには「も、もしかして・・ダメ!?」って考えてた事覚えてます〜(恐)
ダイビングにまつわる話はまだたくさんあります、でも1998年にオーストラリアで起き
たダイビング事故をモデルとして作られた映画「オープンウォーター」、ダイバーなら..
この想像を絶する境遇には背筋が凍ります、これからダイビングを始めてみようって考え
の方には、まずこの映画をご覧になって、気を引き締めて講習申し込みに行かれる事をお
勧め致します、何故なら綺麗な海ですがこんな時私って考えてしまうでしょうから...