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<TITLE>とはず語り４０号</TITLE>
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★☆★☆★☆　　♪♪　とはず語り　♪♪　　☆★☆★☆★<BR>
☆★　「タクシー」いま、その密室で　★☆<BR>
★☆　　A Mumble of Snail.　　 ☆★<BR>
あるタクシードライバーの記録<BR>
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♪♪　とはず語り　♪♪　　　　　　　　　　　第４０号<br>
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<br>＜　第９１話　あの靴は、いま　＞</center>
<br>
<br>「やっぱり、個人タクシーがいいよ。みんな１０年以上経験があるし、なかなか、
なれない、らしいから」
<br>
<br>　おしゃべりをしながら乗り込んできた、女性２名、男性１人の三人連れ。
<br>
<br>「ドア、しめますよ」
<br>
<br>　声をかけつつドアを閉める。
<br>
<br>「アッ・・」
<br>
<br>　と、千鳥足、一番ご酩酊の女性。
<br>
<br>「？、大丈夫ですか？」
<br>「大丈夫じゃないかも・・」
<br>
<br>　後部座席に３人ご乗車で、はみ出していたお尻をドアが押したらしい。
<br>
<br>　その女性、同乗の二人に向かって、
<br>
<br>「あたしさあ。　この前、運ちゃんと喧嘩しちゃった。　アッタマに来ちゃってさ
『何処に連れていくんだよう、コノ野郎』って言ったら、運ちゃん怒っちゃってさあ〜」
<br>「そりゃそうだよ。　おまえが悪いんじゃないか。　なんでそんなこと言ったんだよ」
<br>
<br>「あたし、下北沢までって言って乗ったの。　下北沢に着いたっていうから『１番街
に行って』って言ったの。　そうしたら『ここからだと一方通行だから遠くなるよ』
なんて言うんだもん。　だから、あたし『フザケんなよ』って言ったの。そしたら、
怒っちゃって、ガーガー走るの。　もう、降ろして、って騒いでいるのに停めてくれ
ないの」
<br>
<br>「本当かよ。　そんなのないですよね運転手さん」
<br>「そうですね。　余り考えられないけど、恥ずかしながら、いろんな運転手が居ます
からね」
<br>
<br>「それで、どうしたんだよ、おまえ」
<br>
<br>「『止めろよう』ってシートをけ飛ばした。　そしたらさあ。『歌舞伎町に連れて行
って売り飛ばすぞ』って言うんだもの」
<br>「えー？そんなこと本当に言ったんですか？」
<br>
<br>　と、♪のん♪
<br>
<br>「携帯だして警察に電話するって言ったらやっと停めてくれた。　バッグの紐は切ら
れちゃうし、靴は取られちゃうし・・。　あたし、この、座席の隙間から、運ちゃん、
け飛ばしてやったんだあ」
<br>
<br>「もしかして、お客さん。　靴は取られたんじゃなくて、脱げちゃったんじゃないで
すか？」
<br>「そうかも知れない・・」
<br>
<br>「バッグの紐は振り回したから、切れたんじゃあ・・」
<br>「うん、そう。　だって、売り言葉に"話し言葉"だからさあ。　運転手さんみたいな人
だったら、け飛ばさなかったんだけど・・」
<br>「ははは。　それは光栄ですね。　ちょっと、け飛ばされてみたい気もしますけどね」
<br>
<br>　(一同、笑)
<br>
<br>「おい、おまえ、さっきまで運ちゃんって言っていのに、変わったジャン」
<br>「え、そうだっけ？」
<br>
<br>「あ、ここで良いです」
<br>「はい、おまちどおさま。　ありがとうございました。　はい、領収証です。　忘れ物はな
いですか？」
<br>
<br>「無いです」　と、男性。
<br>「そちらのお嬢さん、靴は履いていますね(笑)」
<br>
<br>　♪のん♪
<br>
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