□深名線バスの旅□

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今日こそは三笠と小樽に…という願いもむなしく、またまた朝から雨で、またまた乗り鉄に予定を切り替え。「鉄」といっても今日目指すのは深名線代行バスである。

○函館本線 札幌 900 − 1001 深川 特急 Sホワイトアロー3号
○JRバス深名線 深川駅前 1015 − 1120 幌加内

昨日に引き続き、深川駅。駅前のバス乗り場にやってきたのは1ドアの高速タイプのバスである。幌加内までは10名ほどの乗車。深名線はおととしの昨日と一昨日に訪れており、宇摩のあたりで線路跡や駅舎が見え始めるとあの時の記憶がよみがえってきた。雑草もたいして生えずにレールがそのままの所もあって、今にもトコトコと気動車が走ってきそうな感覚に襲われる。

幌加内の駅舎は今はバスの待合室となっており、出札窓口の壁が取り払わるなど若干の手が加えられて広々としている。地元の人が整備しているようだ。中には真新しい記念スタンプも置いてあった。ホーム側はレールはすっかり剥がされて、重機を使った工事が始まっていたが、雰囲気だけまだ残っていた。

JRバスと幌加内駅舎
レールが取り払われた幌加内駅ホーム跡

○JRバス深名線 幌加内 1130 − 1322 名寄駅前

幌加内までのバスがそのまま名寄行きになる。ここからは一転して、私1人の乗車に。雨竜川橋梁や朱鞠内駅舎も当時のままの姿をとどめており、廃線跡としてみるにはまだ生々しく、胸が締め付けられる感覚を覚えた。天塩弥生付近の「北川宅前」から1名乗車。北川さんなのかな?






(上) 朱鞠内駅舎跡
(左) 第3雨竜川橋梁

○宗谷本線 名寄 1348 − 1505 旭川 特急 リゾートわっかない号

名寄からはニセコエクスプレスを使用したリゾートわっかないの自由席で旭川へ戻る。指定も自由も5,6割の乗車率、まぁまぁといったところか。周遊券でリゾート気動車に乗れるのはおいしいが、深名線バスもこの列車も「ただ乗り感覚」であり、少し申し訳ない気分になる。 左右に伸びる廃線跡を横目に名寄を後にし、前面展望のシートテレビを見ながらリラックス。

○函館本線 旭川 1530 − 1700 札幌 特急 ライラック20号

まだ17時。利尻の発車までどうしようか。外は相変わらず雨で、どこへ行くにもうっとうしい。えぇい、暇つぶしの最終手段、映画だ。話題の「もののけ姫」にしようかな?でも、TVの続きがちょっと気になっていたこともあるので THE END OF EVANGELION をチョイス。しかしこれ、見終わって思えば暇つぶしに見るようなものじゃなかったか。

頭に大きな?マークを乗せながら(^_^;)映画館を後にすると、大通り周辺では夏祭りが盛り上がっており、雨でぐしょ濡れになりながら踊りを披露している。見物するほうは屋根のあるところに固まっている。

○函館本線 札幌 2200 − 600 稚内 急行 利尻号

今日の利尻は増結されて7両編成である。増結3号車を含む1〜5号車が稚内行き、6号車は旭川切り離しとなる。4号車の整列札に並んでいたら目の前に止まったのはなんと非冷房のキハ56!私はひとまず4号車に大きな荷物を置きながら、そのままお隣の5号車・キハ400へ。すると幸いこちらでも席をGETできたので、すぐさま移動と相成った。この列車、結局稚内まで満員御礼状態が続き、あの硬いボックスに4人掛けの蒸し暑い一夜と、冷房付きリクライニングシートでは雲泥の差であり、我ながら好判断であったと思う。