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'04/夏 4 〜最北の地へ ノルドピレン号・その2〜

■ ノルドピレン号

(1)手配

一般に、ヨーロッパの列車は事前予約は必要ないと言われているが、1日1本しかなく、しかも観光シーズンの土曜日発。この列車に乗れなくては最大の目的が果たせないので、出発前に日本で予約を試みたが、これが予想外に苦労した。

まず列車の運行会社であるコネックス社(http://www.connex.se)のサイトを見ると、オンライン予約はあるものの、なんと欧州圏外からの予約は受け付けておらず不可。クレジットカード会社の現地窓口に代行手配を依頼することも検討したが、事務所がコペンハーゲンにしかなく、これも×。ならば日本の旅行代理店を頼ることにししようとするも、Thomas Cook時刻表日本語版に載っている「地球の歩き方 旅プラザ」では取扱いがなく、欧州の鉄道手配を専門にしている代理店に聞いても「コネックス社との契約がない」とのこと。

困ったところで、最後にJTBトラベルデザイナー新宿に照会してみたところ、まず1回目は鉄道予約担当者が不在。日を改めて問い合わせ直すと、今度の担当者は「取れるか取れないか分からない」と心許ない返事。納得できなかったので、さらに改めると、やっと「当たり」の担当者に電話を取ってもらえたらしく「大丈夫です」とハッキリした返事が返ってきた。

担当してもらったOさんもこの列車の手配は初めてだったようだが、尽力していただき、手配状況の細かな連絡にも安心できる対応だった。また、一度も店頭に向かうことなく、決済まで電話だけで済ませられたのも便利である。値段的には、JTB曰く「システム上の都合で」かなり割高になったようだが、まずはチケットを確保することを至上命題としていたので、満足である。(券面の額面はかなり悪いレートで換算されていた。)

実はこのとき、Oさんにあることを予告されてはいたのだが・・・もうすでに航空券も確保しており、引くに引かれぬ状況だったのだ。

(2)室内

1等寝台。日本のA寝台個室とほぼ同等の広さと思われる。1〜2人用で、2人で使う場合には、壁からベッドを倒すと2段寝台になる。
窓が小さいののと、廊下側に窓がないので景色を楽しむには不向き。
なお、ドアにはカードキーが備えられており、オートロック式になっている。
車両は少しくたびれているが、清掃は行き届いており、ベッドや寝具は清潔感があった。
このほか、4人部屋の2等寝台、コンパート、座席車も連結されている。
個室に付いているトイレとシャワールーム。
シャワーからは気持ちよいお湯がなみなみと出てきたが、あまりにコンパクト(狭い)すぎて、1晩のことだし、使う気にならなかった。

(3)食堂車

食堂車。セルフサービス式で、カウンターで料理や飲み物を注文してから利用する。夕食時をまたぐが、特に豪華かなメニューはなく、私が食べたのもレンジで温めたと思われるスパゲッティであった。

(4)ビデオカー

液晶テレビを備えたビデオカーも連結。日本の特急グリーン車程度の椅子が並んでいる。しかし、なんの映画も上映していなかったし、車窓を見なければもったいない。

(5)車窓

途中停車したHUDIKSVALL駅 ここでノルウェーの高速列車X2000に線路を譲った
夜中の21:30頃。やっと日没。 真夜中の2:30頃。日没しても完全には暗くならない場所まで来ている。

つづく  ×