ケースの加工を行う


  1. ケースからすべての基板を取り除く

    さて、88VLのケースには元からあったコネクタとネジ穴以外の穴があいてませんので、配線を引っ張りだすことができません。ですので、ケースに穴をあけ、TOSLINKとスイッチを取り付ける必要があります。そのため、ケースからメイン基板や操作パネルをすべて取り外します。あまり気にせずに片っ端からネジを外していけば簡単にケースだけにすることができます。操作部分への配線はケースに束線バンドで止めてありますが、バンドを切って外してしまいましょう。

    88VLケース
    88VLケース



  2. 取り付け箇所を決める

    コネクタを取り付ける場所を考えます。別に横につけても構いませんが、その場合はケースとガワと両方に穴あけが必要になりますのであまり現実的ではありません。したがって、後ろ側のどこかになりますが、TOSLINKの大きさなどを考えると、アナログ音声入出力端子とMIDI端子の間がベストになります。そこは上側にシリアル番号の書かれたシールが貼ってありますが、どうせ保証は効きませんし、ほかにもあちこちに貼ってあるので、はがしてしまいます。

    次に、TOSLINKの説明書を見て、穴の大きさを決め、しるしを付けます。普通鉄筆を使いますが、表面の塗装をはがせれば十分ですので、先が鉄パイプのようになっているシャーペンで十分です。

    取り付け箇所にあたりをつける
    穴あけ箇所



  3. 穴を開け、形を整える

    次に、右手にドリルを装着し、穴を開けます。穴がけがき線に比べ小さい場合には、リーマを使って広げます。

    ドリルで穴を開けた状態リーマで広げる
    穴を開けた状態穴を広げる

    ある程度穴を広げたら、鉄工用やすりでけがき線のとおりに削ります。もしTOSLINKの受信用のがあまっていたら、それをはめながら削っていくと削りすぎにならず安心です。そのあと、+6dB切り替え用スイッチをつけるための穴も開けます。あまり間隔を詰めると取り付けられなくなるので注意してください。

    形を整える
    加工した状態



  4. TOSLINK,スイッチを取り付ける

    形を整えたら、基板をケースに取り付け、TOSLINKと切り替えスイッチをつけます。TOSLINKは取り付けネジの部分を切り取ってしまったので、接着剤などでつける必要があります。うちではホットボンドを使いました。一見頼りないですが、光コネクタの抜き差し程度の力ではびくともしません。

    TOSLINKを固定する
    TOSLINK取り付け

    あとはスイッチを取り付け、ガワを取り付ければ終了です。



うまく改造できれば、快適なデジタル入力ライフがおくれます。がんばってください。
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