「1996.08.xx」どきめ^Hどき!ダブルデート?

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・小波の自宅にて

小波  |俺、小波駒人。現在きらめき高校の2年生。
    |幼馴染みの詩織と通いたいばっかりに選んだ高校だった
    |けど、最近、他の女の子もかわいいなーなんて思っちゃったり
    |なんかしている…うちに2度目の夏休みになってしまった。
好雄  |…駒人?
小波  |夏休みなんだから、詩織を誘ってデートでもしたいなぁ。
    |そして、一緒に海になんかいっちゃったりして…
好雄  |おい、駒人ってば。
小波  |綺麗だね。
(詩織)|うん、そうだね。波が夕日にきらめいて、とっても綺麗。
    |なーにいってるんだよ。…詩織、僕はキミが綺麗だって
    |言ったんだよ。
(詩織)|こっ、こまんど君…
    |詩織…
好雄  |こまんどーーーーっっっ!!!
小波  |うどわぁっ! …びっくりしたなぁ。なんだ、好雄じゃ
    |ないか。一体どーしたんだ? いきなりソンな大声出して?
好雄  |どーしたもこーしたも。お前、電話に出た奴がいきなりアンな
    |事ぶつぶつ言い出したら、普通ジンマシンが出るくらいぢゃ
    |済まないぜ…。
    |ところで今、暇…なんだろーな、きっと。
小波  |なっなんだよ、失礼なヤツだな。まぁたしかに暇だけど…
好雄  |じゃあ、今から遊園地に来ないか?
小波  |なんで俺がお前と遊園地に行かなきゃならないんだ?
好雄  |俺だって、一瞬やめよーかと思ったんだが…
    |ま、確率の問題だ。ポスタードリームみたいなもんだな。
小波  |? なんだかよく判らんが…しょうがない、つきあってやるか。
好雄  |ぢゃ、遊園地のコアラの前で待ち合わせという事で。
    |(カチャ)
小波  |まったく、勝手な奴だ。

・コアラの前

好雄  |まったく、病気なヤツだ。
小波  |誰が、病気だって?
好雄  |わぁっ! お、お前、いつの間にここに?
小波  |いつの間にって、お前が呼び出したんぢゃないか。
好雄  |いやでも、だって、たった今受話器を置いた所だぜ?
    |どーやって来たんだ?
小波  |はっはっは。こーゆーロード時間は、短い程良いのだ。
好雄  |ははぁ、なる…ほど? ま、いっか。
詩織  |こまんど君。こんにちは。
清川  |やぁ、こんにちはっ。
小波  |えっ? 詩織に清川さん? 一体…
好雄  |来て良かっただろう? じゃあまず、ジェットコースターに
    |載ろうぜ。
小波  |ちょっ、ちょっと待てよ。ジェットコースターには『乗る』
    |んだろ?
好雄  |あぁ、そっかそっか。つい癖で。
小波  |それって…なんか哀しくないか?
好雄  |いやぁ、ときどき、俺って絵になる男だなぁって思う時は
    |あるけどな。ま、いーじゃないかソンな事。
小波  |そっそーだな。俺なんてスロットで222を出したり、
    |2人3脚の練習をしたり、無人島に行ったりしないと、
    |自分が2頭身なんぢゃないかって思えたりもするんだ。
    |…まぁ、ソンなのよくある事だよな。
好雄  |…かわいそーな奴。
    |ソンな奴に限って女の子にモテたり、プライベートコレクション
    |でまで惣一郎さんのよーな扱い受けたりするんだよな。
小波  |え、縁起でも無い事いうなよ。
清川  |何、男同志でいつまでも話しこんでんだよ。はやく乗ろーぜ。
詩織  |そうそう。時間がもったいないわよ。はやく乗りましょ。
    |『時は金月』って言うでしょう?
小波  |い、いや…ちょっと言わないと思うけど…
好雄  |それじゃあ乗ろうか。(で、お前、どっちの娘と乗る?)
小波  |はっはっはっは…はぁ? 俺が選ぶのか?
好雄  |俺が選んでいーのか?
小波  |嫌だ。
好雄  |
小波  |(そっかぁ。どちらか選ばなきゃならないんだな。しかし、
    | 一体どっちを選んだらいーんだ? ちょっと前なら迷わず
    | 詩織を選んだんだろーけど、最近、清川さんも気になって
    | いるしなぁ…いや、ここは当初の予定通り、詩織と)
清川  |どうしたんだ? 難しい顔して。
小波  |わぁっ! ごっごめんなさいぃぃぃっ!
詩織  |変な駒人君。
好雄  |いや、こいつはいつも変だ。
清川  |あーっ! ぐずぐずしてるから、ジェットコースターに行列が
    |出来ちゃったじゃないか。
詩織  |あーあ。私、大好きなのに…しばらくは乗れそうにないわね。
    |もっとはやくしてくれれば良かったのに。
小波  |いやぁ、あははははっ。なっなーんか良くない予感がしたんで…
詩織  |
好雄  |えー、現在の女の子のお前に対する評価は…コンなとこだな。
小波  |別に聞いとらんわいっ!
    |(ガタンっ!)
小波  |なんだっ? どうしたんだ?
好雄  |ジェットコースターが坂のてっぺんで止まっちゃってるぞ!
小波  |いったいどうして…?
紐緒  |うーん、ちょっと失敗ね。もう少し例の装置を軽くして、あそこ
    |ら変の角度を…
小波  |ひっ紐緒さん!
紐緒  |あ、あら小波君。偶然ね。
小波  |もっもしかしてあの事故って、紐緒さんが何か関係してるとか?
紐緒  |なっ何いってるのよ、失礼ね。私はアレにどきめきメモリアル
    |なんて積んでないわよ。
小波  |そっそう…そうだよね。(乗らなくて良かったぁ)
紐緒  |それじゃ、私はこれで。
    |…小波君でためすのは、もう少し改良してからね…
小波  |おーい、何か聞こえてるんですけどー。
好雄  |あ、ジェットコースター動き出したぜ。
詩織  |こ・ま・ん・ど・君。…ありがとう。
小波  |あ、詩織。どういたしまして…って、何が?
詩織  |だって、こまんど君の予感があたったんだよ?
    |でなければ、今頃私たち…あんな恐い目に…
小波  |あ、あはははは。いやぁ、虫の予感っていうのかな。
好雄  |おい、それをゆーなら虫の知らせ…
清川  |ほんとに、助かったよ。ありがとう。
小波  |いやぁ、そんな。…照れるなぁ。
清川  |その感の良さで、今度の大会の結果でも占ってもらおうかな。
小波  |へっ? え、えーと…
    |(げっ、まづいっ。どっどーしよう…でも、清川さんでも
    | やっぱり不安になったりするのかな。あんなに実力があるのに。
    | そうだな、ここは思った通りの事をいおう)
清川  |やっぱり、判らないかな?
小波  |ばっちりだよ。絶対優勝間違い無しさっ!
清川  |そっそう? あははは。…嘘でも嬉しいよ。
小波  |嘘なんて…体調にさえ気をつければ、きっとさ。
清川  |あ、ああ。そうだな。…ありがと。
    |一緒に部活、がんばろうな。
小波  |う、うん。
好雄  |占いでも何でも無いよーに思えるんだけど…
    |なーんかいい雰囲気つくっちゃってるなー。
    |そう思わない、詩織ちゃ…
詩織  |
好雄  |(おおう、なんだか詩織ちゃんの傷心度が大幅あーっぷ!)
    |さーて、そろそろ帰るか。
小波  |え? まだ来たばっかじゃないか。
好雄  |さっきの事故で、遊園地の乗物を一時全部検査するそーだ。
    |まぁ、今日の所はもう乗るものが無いって奴だな。
小波  |そっかぁ。それじゃあ仕方ないな。
詩織  |今日は楽しかったわ。それじゃあ、またね。
清川  |今日はたのしかったな。じゃ、またな。
小波  |いやぁ、今日はなんか良い日だったなぁ。
好雄  |けっこう傷ついてたぜ。
小波  |え? ジェットコースターの事かな?
好雄  |をいをい。

・おまけ…コアラの裏

館林  |(そっかぁ、小波さんは、虫の予感が強いのかぁ…
    | っと、めもめも。…これって、虫の知らせの事かしら?
    | それにしては、私がここにいる事気づいてくれないなぁ。
    | ううん、暗い事は考えちゃダメよ! ファイト見晴!)
古式  |ま ぁ 。こ ん な と こ ろ に コ ア ラ さ ん が。
館林  |ぎっくぅっ!
朝日奈 |ゆかりったらぁ、あいかわらずナイスボケ!
    |ソレは着ぐるみで、中に人が入ってるんだよっ☆
    |たぶん、遊園地のスタッフの人だよ。
    |でも、この着ぐるみってば目つきが悪いねっ☆
    |ちょー☆おもしろーいっ!
古式  |ま あ ぁ 、そ う な の で す か ?
    |あ つ い の に 、 た い へ ん で す ね ぇ 。
朝日奈 |そういえば、そうねぇ。あのー、だいじょうーぶですかぁ?
館林  |あ、あは、あははは…しっ失礼しましたぁっ!
朝日奈 |あっれー☆ はしっていっちゃったよぉー。
    |どーしたんだろー。
古式  |そ う で す ね ぇ 。
    |ど う な さ れ た の で し ょ う ね ぇ 。