「1996.05.31」出会い、そして予感〜清川望〜
[No.0000000009]鳥山
・5/27、きらめき高校、HR、教室
教師 |今度の土曜日は皆が待ちに待った体育祭だ。
|クラス対抗の競技も有るし、優勝したクラスには賞品が出るから、
|皆頑張るように。
|それでは今日は以上。
日直 |起立、礼。
・きらめき高校、放課後、正門前
小波 |あぁ〜あ、今日もつかれたな。
|もうすぐ高校生活初の体育祭かぁ。楽しみだな。
??? |駒人くん。
小波 |ん?詩織か。どうしたの?
詩織 |帰ろうとしたら、駒人くんのこと見かけたから声かけたんだけど。
|家も向かい同士だし、たまには一緒に帰らない?
小波 |ああ、いいけど。そう言えば文芸部は?
詩織 |いったら、先輩が今日は休みだって。酷いと思わない?
小波 |俺は感謝しなくちゃな。
詩織 |どうして?
小波 |だって、こうやって詩織と一緒に帰れるからね。
詩織 |すぐ、そんなこと言うんだから。
小波 |ははは。あれ?公人と一緒じゃなかったの?
詩織 |好雄くんに連れられて、どこかにいっちゃったの。
小波 |ふーん。珍しいなあ。いつも詩織のことを追っかけていると思ったんだけど
詩織 |(顔を真っ赤にして)
|公人くんとはそんなんじゃないわ。
小波 |ごめん、ごめん。冗談だよ。
詩織 |もう、駒人くんたら。
小波 |そういえば、もうすぐ体育祭だね。
詩織 |そうね。駒人くん、楽しみでしょう。
小波 |もちのろん。水泳以外のスポーツならなんでもござれと。
詩織 |カナヅチだもんね。
小波 |あらら。ち、ちがーう。水泳は苦手と言いなさい、苦手と。
詩織 |くすっ。
小波 |あぁぁぁ、笑ったな。
詩織 |きゃあ、ごめんなさい。
|あっ、家に着いたみたい。それじゃあ。
小波 |じゃあ、また明日。
詩織 |駒人くん。
小波 |何?
詩織 |体育祭の時応援してあげるから、頑張ってね。
|ガラガラ..(と、家に入って行く)
小波 |ありがとう。
|詩織にああ言われちゃ、いつも以上に頑張らないとな。
|よぉーし、明日から走り込むぞ。!!
神の声 |(単純な奴である。)