「1995.09.xx」激突!〜如月未緒〜

[No.0000000003]藤田
教師  |おい、小波。
小波  |はい?
教師  |すまんが、この資料を図書館に持っていってくれないか?
小波  |これって、先生、この量を一人で運べって言うんですか!?
教師  |ん?きついなら友達にでも手伝ってもらえばよかろう。じゃ、よろしくな。
小波  |…、まいったなぁ。あ、好雄。
好雄  |なんだ?
小波  |この資料を図書館まで運ぶんだ、手伝ってくれ。
好雄  |昼飯1日分でいいぜ。
小波  |がめつい奴。分かったよ。
好雄  |じゃ、これを図書室に持って行くんだな。先にいっとくぜ。
小波  |あ、こら待て!一冊だけ持っていくんじゃなーい!!

小波  |くっそ〜。好雄の奴、一冊だけ持ってかれても全然意味ないじゃないか。
    |昼飯おごることなんてないな。
    |(さて、あそこを曲がれば図書室だ。やっとつくな…
どん!
小波  |うわっ!
??? |きゃ!
小波  |いてててて、あ!ごめん!大丈夫?
女子  |だ、大丈夫です。あの、そちらこそ大丈夫でしたか?
小波  |大丈夫大丈夫。俺は元気だけが取り柄みたいなもんだから。
    |あ、君も本を運んでたんだ。
女子  |ええ。ちょっとクラブ活動で使いましたので…。あ、私が拾います。
小波  |いいよ。ぶつかったのは俺だしね。
女子  |すみません。えーと…
小波  |あ、俺小波駒人。
如月  |私は如月未緒といいます。本当にすみません。
小波  |シェークスピア全集か…。部活って、演劇部?
如月  |ええ、そうです。小波さんはクラブに入ってるのですか?
小波  |俺は水泳部に入ってるんだ。
    |だからというわけじゃないけど、こういう本はみることはあまりないなぁ。
如月  |面白いですよ。ぜひ一度読んで下さい。
小波  |考えとくよ。あ、これ俺がついでに持っていくから。それじゃ。
如月  |そんなに重たいのに、大丈夫ですか?
小波  |大丈夫大丈夫。どうせすぐそこなんだし。(うっ、ちょっときついかも)
好雄  |遅いじゃないか小波。昼飯おごってくれるんだろ?
小波  |うるせえてめえ!これでもくらえ!超重量本攻撃!!
好雄  |うわぁぁぁ…
如月  |くすっ。面白い人。けど、本を乱暴に扱うのはやめてもらえないかしら?