「1995.07.15」目の付け所が結奈です〜紐緒結奈〜
[No.0000000013]柴田
・廊下、テストの結果が張り出してある
紐緒 |(テスト結果の発表?そうね。私の下僕にふさわしい人間がいるか
|どうかチェックしておくのもいいわね。)
紐緒 |(なによ。この成績。あの平凡な問題でみんなこの程度の成績なの?
|確かにテストなんてくだらないけど、真剣に勉強してこの程度の点
|数だなんてよく恥ずかしくなく生きていられるものね。)
小波 |うぉー、やった。見たか好雄!
好雄 |がーん、小波、おまえいつの間に…。
紐緒 |(あら?あれは早乙女君。彼の成績は……。)
|(問題外ね。あの問題で200点に届かないなんて猿以下ね。私の
|下僕にはふさわしくないわ。)
|(いっしょにいるあの男、小波とか言っていたわね。どの程度の成
|績であんなに喜んでいるのかしら……)
|(……猿よりはましとは言え凡人とも言えないレベルじゃない。あ
|の程度で満足しているようでは私の下僕にはふさわしくないわ。)
小波 |見たかぁ。この小波はいつまでのお前のしたに甘んじている男では
|ないのだぁ。
好雄 |くっ、悔しい。アメーバ頭の小波に抜かれるなんて…。;_; ;_;
紐緒 |(なっ、なんですって?中間から期末の間にあの猿以下のレベルか
|ら今のレベルまで進化したんですって?この調子で上がっていけば
|2年の終わりには天才レベルまで…。)
小波 |くわっはっはっ。この小波、その気になれば不可能などないのだぁ。
好雄 |くくっ、もうお前なんかに女の子の情報を教えてやるのは止めだ!
小波 |あっ、ちょっと待った、早乙女君。いやぁ、いい男だなぁ。
好雄 |もう遅いわぁ。;_; ;_;
紐緒 |(なんなの、あの男は?やっぱり、たんなるバカ?しかし、あの成
|績ののびは無視できないわね。この紐緒結奈の下僕にふさわしいか
|どうか、ゆっくり観察することにするわ。)