最近の難しい教育現場で日々のご努力に敬意を表します。春の大型連休が終わるとまもなく学校のプールが使われる時期となります。秋から春の学校プールには、ヤゴをはじめ色々な水生昆虫が定着します。学校プールは近年少なくなった身近な生物と触れ合える立派な「水辺空間」なのです。 1998年以来、すいた市民環境会議は「市内の各小中学校のプールに生息するヤゴをゴミとして処分するのでなく、環境教育や情操教育の一つとして活用してほしい」と要望してきました。今年も同じお願いをします。 プールなどからのヤゴ救出は、全国で広がっており合同出版から「だれでもできるヤゴ救出大作戦:清水研助著」が出版されています。この本にはヤゴ救出について、その準備から調査方法、発展的な活用の方法までもが解説されています。 また、下記ホームページ「プールの生物調査」でも、詳しく各地の学校での実践が報告されていて、参考になります。
http://rika.yochisha.keio.ac.jp/yago/home.htm ここ数年、吹田市内の学校でもプールのヤゴ救出がおこなわれていますが、プールから救い出した多くのヤゴの育て方がわからず、バケツの中で死なせてしまうこと多いと聞いています。前述のような本やホームページを参考になさって、実践されることをお薦めします。 今年も継続して学校プールのヤゴを救出し吹田の空に放つ作業を通じて、より多くの子どもたちに自然の不思議さ、偉大さなどを感じる機会を作っていただきたく思います。このことは環境教育の一環であるとともに、子どもたちが命の大切さを直に感じる良い機会でもあり、生物の多様性の一端を担うことにもなろうかと考えます。 ご協力をお願いします。
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