2000年2月2日
箕面市長 橋本 卓 様
すいた市民環境会議
現在すすめられておられる小野原西の区画整理事業について、吹田市との境界部分に
関して、いくつか憂慮する問題がありますので、以下の質問と要望をします。
2000年2月末までに文書で回答していただきますようお願いいたします。
1.小野原西の区画整理地区の吹田市との境界部分に、20m以上の緑地帯を確保して
いただきたい。
理由:
境界部分の吹田市側は、吹田市立青少年野外活動センターと千里北公園になっ
ています。いずれも、みどり豊かな緑地帯として、青少年の自然体験や市民の憩いの場
所になっている地域です。吹田市側からみると、箕面市境界の竹藪や緑地は景観的に緑
の後背地として、周辺環境に貢献しています。
また、境界周辺は、昔からの緑豊かな自然が残っている場所です。カブトムシやクワ
ガタなど多様な生き物が生息しています。箕面市側の開発に伴い、それらの生き物が大
幅に減少することが考えられます。
21世紀は世界的に多様な生き物にも配慮した開発が求められる時代です。原風景を生
かし、生き物たちへ配慮した開発が必要です。そのためには、市境部分より少なくとも
20m以上の緑地帯を、現状のまま残すことに意義があると考えます。
2.千里北公園北側の高い部分に、「中高層共同住宅」が予定されていますが、景観保
全、プライバシー保護の観点から中止していただきたい。
理由:
建設予定地は、高台になっていて、そこに中高層共同住宅建設されるとシタ?@タ?タソタ? 』とのことでございますが、
土地区画整理事業は地権者が土地を出し合って公共施設の整備改善と宅地利用の増進を
図る事業でございます。
現在の計画におきまして、将来を見据えた緑豊かなまちづくりをめざしており既に緑地は
区域内に必要以上確保、また適正に配置しておりますことから、これ以上の緑地のための
用地負担を地権者に求めることは事業の成立上妥当ではないと判断いたしております。
なお、吹田市との境界部分につきましては、造成計画上法面処理が発生すると思われますが、
この法面部分の緑化につきまして、今後関係者と協議・調整を行いながら緑化がはかられるよ
う努めてまいりたいと考えております。
2 『景観保全、プライバシー保護の観点から千里北公園北側の高い部分の「中高層共同住宅」
を中止していただきたい』とのことですが、
本地区の「共同住宅区」は土地利用の混在を防ぎ整ったまちなみを形成するため、本地区
のまちづくりには必要なものであり、その予定位置につきましては地区外の住宅地周辺土地
利用等を十分考慮して設定しております。
また、藤白台の住宅地との離隔も十分とっており影響がないと考えられますが、景観保全、
プライバシー保護につきましては、今後建築主に対して指導してまいりたいと考えております。
3 『吹田市との境界部分については、吹田市の行政とも連絡をとりながら、区画整理事業を
すすめていただきたい』とのことですが、
事業の進捗に応じて吹田市と協議・調整を図りながら事業を進めております。
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